記録をどう読むか

『グローバル・ヒストリー』を読んでいる途中ですが、歴史学の手法についての記載が多く、業界事情を知っていないと難解な面があります。少なくとも言えるのは、記録を読むときに書かれたものが必ずしも真実とは限らないことがあるということだろうと思います。その時代、その地域という書き手の環境にも注意を向けるべきです。わかりやすい例でいえば、数千年前の歴史書はその当時の権力に近い書き手によるものが残されているわけですから、どうしても当時の権力の正当性の弁明に重きが置かれ、ヘタすると神話として後世に伝えるために残された可能性もあります。現在はSNSの発達により職業的歴史家のみならずそうでない人の手による記録も目にすることができます。もちろんそれらの記録にも当人の思い込み・誤解が含まれて正確ではない記述も多いと思われますが、多面的というか多層的というかその数量によって真実への接近は容易に思えます。