スマート自治体の目利きはいるのか

コロナワクチン接種予約サイトの非力ぶりを体験すると、いわゆる「スマート自治体」への転換は大丈夫なのかと思わされました。総務省が提唱する「スマート自治体」の姿は、AI・ロボティクスが処理できる事務作業は全てそれらで自動処理し、従来の半分の職員でも自治体が本来担うべき機能を発揮できる仕組みを持つこととされています。そこでは自治体ごとの情報システムへの重複投資を止め、標準化された共通基盤を用いた効率的な行政提供体制への移行も求められているところです。しかし、今回の予約サイトでは住民が自治体に対する不満を高めて職員の業務をかえって忙しくさせることにしかならなかったようです。米国のシステム障害の影響を受けるとか安全保障の観点からも脆弱に感じました。自衛隊の医官や看護官が投入される大規模接種センターの予約システムでは、日本のチケット販売システムが使われるらしいですが、最初からなぜその活用を考えなかったのか、デジタルの目利きが足りないとしかいいようがありません。それとネット弱者向けに電話のプッシュホン機能を使っての自動応答システムの併用もあってもよかったのではと思います。その点では人を介さない電話はスマートです。