新電力も考えもの

一昨日、信用調査会社の発表において、菊陽町に本店を置く太陽光発電所開発会社の倒産が明らかになりました。今年2月よりグループ会社である新電力売電事業会社と取引先である電力卸会社との地位移転をめぐるトラブルが表面化したことに加えて、同売電事業会社が賦課金を国へ納付できていないことが経済産業省によって先月公表されるなど、信用が失墜してしまい、債権者から破産を申し立てられ、4月28日付で熊本地方裁判所より破産手続の開始決定を受けたとありました。負債総額は4億円とのことです。ネット上ではこの間のいきさつが債権者・債務者双方から発信された情報を元に振り返ることができるページもあります。実は倒産会社の代表者の人となりについて知ってはいますが、派手な資金調達やマスコミ発表には手慣れていても、リスクマネジメントに疎く、自己の不足を補う人材にも恵まれていなかったためではないかと思います。山肌を太陽光パネルで覆う発電スタイルの将来性の限界についても当初から危ない予感がありました。本日の日経には砂漠に光触媒パネルを置き水素工場によりエネルギーを賄っていく資源革命の研究について報じられていました。その研究を支えるスケールは有象無象の新電力会社の比ではありません。破産会社の代表者らには別の道での再起を期待したいと思います。