権威主義から見えるもの

今読んでいる『権威主義』はたいへん読みやすい政治学のテキストだと思いました。特に権威主義体制にある最高権力者とエリート層との関係は体制の維持・崩壊の両面で影響します。忠節を尽くすエリート層か、競争相手の可能性があるために排除すべきエリート層なのか、権力者というやつの心持は常に不安をかかえており、つくづく不幸せな役回りだと思います。