核軍縮・核廃絶へ

本日は、広島原爆の日です。平和記念式典の模様をテレビ視聴しましたが、日本政府の代表者の口からは、核兵器禁止条約への参加の意思は示されませんでした。現在必要なことは、核保有国と非保有国との橋渡しというよりも、核保有国との対話や保有国間の仲介にこそ日本外交の使命があるのではないでしょうか。現実は、核兵器禁止どころか、世界にある核兵器の9割を占める米ロ間の核軍縮の枠組みも存続が危うい状況です。経済規模で米国の3分の2になってきた中国の増強も止める必要があります。
昨日、NHKの「視点・論点」という10分間の解説番組に国連事務次長の中満泉さんが登場して「戦後75年 核軍縮と安全保障の展望」と題してこの問題について熱く語っていました。現在の世界には新型コロナという危機もありますが、人命だけでなく生活や自然環境まで地球全体を滅亡させる可能性のある核兵器ほどの危険な存在はありません。SF映画の「猿の惑星」では、猿が生き残っている核戦争後の地球がエンディングで明らかにされますが、現実は猿も生き残れない惑星となる運命です。人類の賢い行動でこの危険は取り除けるものだけに、向かうべきところは決まっています。
平和記念式典には、冷戦期の1982年に一般参列者として行ったことがあります。当時の首相は不沈空母発言で知られる故中曽根康弘でしたが、軍縮を希求する世論の熱意は今以上に熱かったように思います。人類は進歩しているのか、核軍縮・核廃絶についてはたいへん疑わしく思えてしまいます。