本業に寄与する6次産業化を目指す

儲かる農業へのシフト施策として第一次産業である農産事業に加えて保存食品への製造加工ラインといった第二次産業要素あるいは直販やレストランといった第三次産業要素を取り入れた6次産業化が推奨されています。行政書士でもある代表者は、この6次産業化補助金申請の支援を行うプランナー登録者の一員ですが、安易な6次産業進出には危惧を抱いています。
というのもプランナーの立場では補助金獲得ができれば成功報酬が得られるのでリスクはありませんが、当の事業者としては慣れない分野の事業に資金を投じることになります。補助金はあくまでも資金の一部の補助ですから、6次産業進出にあたって事業者は新たな負債を背負うこととなります。もしも本業の農産事業で展望が見えずに文字通り畑違いの分野に進出しようというのならたいへん危険なことです。それよりも本業の栽培方法を改善するとか、収益の高い作物や収穫サイクルを見直すことにパワーを振り向けた方が得策だと思います。
それと何よりも生産に専念してきた担い手が加工技術や流通の世界に飛び込んですでに基盤のある事業者に伍していけるかという能力的課題もあります。もし規格外農産物の収益化を図りたいのならそうしたノウハウを持つ加工場や販社を見つけてきて連携した方がはるかに賢明です。
あえて6次産業化を目指すなら本業の収益改善に寄与する視点に立つべきだと考えます。たとえば、ある作物の効率的栽培マニュアルやデータを商品化するとか、現場で使用する電力を小水力や風力、太陽光で発電したり売電したりするとかなどです。
売らんかなのコンサルタントに踊らされることなく、地に足をつけた堅実な6次産業化に知恵を絞りたいと考えています。