「生研・先端研」訪問メモ

6月5-6日に開かれた「東大駒場リサーチキャンパス公開」に初めて参加しました。これは同キャンパスにある生産技術研究所(生研)と先端科学技術研究センター(先端研)の研究者による講演会や、120以上の研究室の一般公開、関連企業・団体による産学連携研究の成果紹介など、最新の研究成果に触れられる年1回開催の貴重なイベントとなっています。会場内には一般人はもちろんですが、中高生の団体参加の姿が多数ありました。
オープニングイベントでは両研究所長のあいさつがありました。まず、生研の所長は、日本における博士課程学生数の減少を危惧され、その不人気な理由を仮定に上げ、一つずつ解決策を回答して、博士号の魅力を伝えていました。次いで、「異能の掛け算により時代が求める先端を創造し社会につなぐ研究所」を標榜する先端研の所長は、異分野をつなぐアート、「響創」の役割、その挑戦の場としてこのキャンパスがあることを語っていました。両所長にとって、この思いを受け止めてほしい存在とは、次の博士学生・大学教授・研究者となる中高生以下の世代だと感じます。2日間の公開イベントはその一環ですし、生研の「次世代育成オフィス」や先端研の「先端教育アウトリーチ」など、年間を通じて次世代向けのSTEAM教育が、実施されています。
「STEAM」とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術等(Art)と数学(Mathematics)を総合的かつ横断的に学び、課題発見と解決能力を養う教育手法のこと指します。現代の課題のすべてが、科学だけでは答えることができないと言って差し支えないと思います。知識的な能力だけでなく社会的な能力も身につけて自分で考える力を持った人材の育成が求められますし、そうした後進の人材を育成できる教育人材が求められます。何もこれは子どもに限ったことではなく、生涯にわたって学び続けられる主体的な大人を育成することにつながります。それこそが国益、国民にとっての受益になります。
先端研については、熊本県も連携自治体として全国で2番目に協定締結しています。そのこともあって例年、「せんたん研究員」である「くまモン」がキャンパスに登場したり、特産品販売(マルシェ)への出店もあったりしています。ですが、せっかくなら熊本県内の中高生からも多数参加して視野を広げてもらう機会を増やしたらどうなんだいと思います。限られた時間で見どころがたくさんありすぎて逆に撮った写真は少なくなりました。それでも東京帝大航空研究所時代に建設された「3m風洞」の写真はしっかり撮りました。