5月24日、菊池恵楓園ボランティアガイド・ハンセン病問題を考える会の主催により岱明防災コミュニティセンターで開かれた、自主映画上映と講演「新・あつい壁」inたまなへ参加しました。この催しは、①ハンセン病問題を正しく理解し、偏見や差別を解消する機会とする、②菊池事件・F事件を、正しく理解する機会とする、の趣旨で行われたものです。プログラムは3部構成となっており、①ハンセン病を理由に憲法違反の「特別法廷」で裁かれ死刑執行(1962年)された冤罪事件である菊池事件をモデルにした中山節夫監督の映画「新・あつい壁」上映、②菊池事件国民的再審請求人団・菜の花法律事務所の国宗直子弁護士による講演「菊池事件の真実を求めて」、③菊池恵楓園ボランティアガイド11期生の方による活動紹介「こだわりたいこと ―ガイド活動を通じて学んだこと―」でした。
菊池事件については、①憲法違反の裁判(2020年2月26日菊池事件国賠訴訟判決)と②本件犯行とFさんとをつなぐ客観的(物的)証拠ない+新証拠2件を争点に熊本地裁へ再審請求されましたが、2026年1月28日に①憲法違反の可能性ありとしながら、②新証拠に明白性ないとして棄却決定が出ました。現在、福岡高裁での審理(次回は7月17日、13時半門前集会あり)に移っています。弁護士の講演では、この再審請求の支援のため、署名活動や上映運動(上映費用5.5万円)、学習会を行っているので、協力可能であれば菊池事件国民的再審請求人団事務局(熊本中央法律事務所)へ連絡してほしいとのことでした。
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講演を聴いて証拠捏造の不公正な捜査と杜撰な裁判だったことを改めて感じました。司法の過ちを司法が自ら正せるかどうかは、主権者である国民からの信頼が得られるかどうかにもかかわることです。
※事件の概要と2026年1月28日熊本地裁再審請求棄却決定など司法判断の問題について簡潔に知りたい場合は、岩波書店発行の『世界』(2026年4月号)に掲載された西日本新聞記者の久知邦氏による「菊池事件「憲法違反」としながら再審を認めず――ハンセン病差別と司法」も参考になります。
菊池恵楓園ボランティアガイドの談話では、2022年にリニューアルした国立の菊池恵楓園歴史資料館で隔離政策を推進した園長の証言の展示がなくなったことや、自治会およびガイドは黒髪小学校通学拒否事件と称している事件名表記が同館では竜田寮事件の名称で展示されている問題について触れられました。ここにも過ちをいまだ矮小化しようとする国の姿勢が見てとれます。