府中市美術館

府中市美術館 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
「フジタからはじまる猫の絵画史 藤田嗣治と洋画家たちの猫」
アクセスは、府中駅(あるいは東府中駅)から30分間隔で運行している、「ちゅうバス」を利用すると、館の目の前で乗降往復できるので便利です。運賃も100円で済みます。
藤田嗣治については、正直なところ大して好みの画家ではないのですが、猫には罪はなく、猫が描かれた絵には関心があるので、つい足を延ばしてみました。11月19日の朝日新聞1面のコラム「天声人語」でも本展について触れてあり、それも後押しになりました。
会場ではフジタの猫の前史として菱田春草の「猫」の展示がありました。春草の「黒き猫」は10月に永青文庫で観覧しましたが、やはり日本画の猫が、味があります。加えて言うなら江戸時代の浮世絵に出てくる猫たちの方がさらに愛らしいと思いました。2年前に太田記念美術館で観覧した「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし」展は、今思い返しても至福の時間でした(図録も大切に保管しています)。
ただし、本展の企画実現の熱意は大いに感じました。各地から猫の絵を交渉して掻き集めてくるのですから学芸員が相当猫好きでないとできない仕事ではないかと思いました。それと初めての来館でしたが、セットで観覧できるコレクション展が充実していて満足しました。府中と言えば三億円事件の被害を受けた東芝の工場で有名ですが、これほどの収蔵品を持てるとは財政が豊かなのかなと羨ましくもありました。