看板に騙されない目を養える企画展かも

2025年8月6日(水)~8月11日(月)、イオンモール熊本 2階中央 イオンホールにおいて、熊本県社会福祉課援護恩給班の仕切りによる「戦後80年 未来へつなぐ戦争の記憶展」が開催されます。この企画展は、表向きは同課の主催ですが、実際は以下の9つの民間団体が参加出展するもので、それぞれ各団体の取組紹介パネル、遺品等の展示、関連DVD上映、語り部による講話等があるようです。
●一般財団法人熊本県遺族連合会【熊本市中央区】
●全国強制抑留者協会熊本県連合会【熊本市中央区】
●荒尾二造市民の会(東京第二陸軍造兵廠荒尾製造所平和資料館)【荒尾市】
https://araonizou-rikugunkayaku.localinfo.jp/
●くまもと戦争遺跡・文化遺産ネットワーク【玉名市】
https://kumamoto-senseki.net/
●菊池飛行場の戦争遺産を未来につたえる会(菊池飛行場ミュージアム)【菊池市】
●一般社団法人くまもと戦争と平和のミュージアム設立準備会【熊本市中央区】
●火の国平和祈念さくら館を建設する熊本県民の会【熊本市中央区】
●社会福祉法人天草市社会福祉協議会牛深支所(軍艦長良記念館)【天草市】
https://amakusa-shakyo.jp/
●山の中の海軍の町 にしきひみつ基地ミュージアム(錦町立人吉海軍航空基地資料館)【錦町】
https://132base.jp/
県のホームページにおいては、これら参加団体について「戦争の悲惨さや平和や命の尊さを次の世代に語り継いでいく活動を行っている民間団体等」と紹介していましたが、果たしてすべてそう断言していいものなのか、大いに疑問に感じます。一例を挙げると、上記参加団体の上から7番目にある団体の事務局長には、極右団体である日本会議熊本の副会長が就いていて、本企画展プログラムを確認すると、同人物も講話を行うようです。彼らが建設を意図する「平和祈念」施設とは、靖国神社遊就館の熊本地方版であることが明白です。団体発足にあたり「後世に英霊のご事績を正しく遺し、英霊の偉業を歴史に刻む」と、自身のSNSで露にしています。なお、同団体の特別顧問には蒲島前知事が就いていて、憲法改正発議研究会メンバーの法律家(消費者トラブル・多重債務が専門らしい)らとともに発会式で挨拶しています。ついでにこれも書いておくと憲法改正発議研究会サイト掲載名簿の最先頭には旧統一教会関連団体の代表理事をしていた法律家の名を確認できます。
さらに8月17日には極右政党シンパのライターを招いた発会記念講演会を開催企画し、「国の為に命を捧げられた英霊の記憶を永遠に」残したいようですから、本企画展をその宣伝に利用することも予想されます。講演会の後援には、熊本県、熊本県教育委員会、NHK熊本放送局、RKK、FM791、(熊本では流通稀少な)産経新聞社がついているのも注目です。
団体名に「平和」の文字が入っていても実際の活動が真っ当ではない例として、旧統一教会を思い浮かべますが、物が言えない戦没者を利用して侵略戦争の歴史を美化したい願望いっぱいの団体も「平和」の文字を表看板にしています。県民はもちろんのこと、行政や地元報道機関もそうした勢力に騙されないように思慮深くあってほしいと思います。
それを見極める機会として玉石混交の本企画展を訪ねてみるのもいいかもしれません。
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/34/234735.html