NHKの朝ドラ「虎に翼」も残り4週となって今月27日には完結を迎えます。9月2日の放送回では原爆裁判の準備手続きが終わって1960年2月となって第1回の公判に入ったところでした。それから64年も経っていますが、被爆地・広島選出の総理大臣でさえ核兵器禁止条約の批准には後ろ向きで、世界の核兵器廃絶へ本気で立ち向かおうとはしませんでした。現首相の後任の座を狙う連中も同様のようで、だれひとりとして批准すべきだとは口に出しません。それどころか、数だけはいる裏金議員や声だけは大きい岩盤保守だか極右思想に染まった支持票の獲得で脳内がいっぱいなようで、党内選挙とは言え有権者平均の意識からかなりズレた政党に落ちぶれた体を示しています。結局、去り行く人もトップの座に登りつめたい人も、何をやりたいのかよく見えない人たちのレースになっている感じがします。ここまで政治の世界で人材が貧困になったのかと嘆息せざるを得ません。
写真は、福山市人権平和資料館の建物南側に植えられている被爆アオギリ二世(広島市)と被爆クスノキ二世(長崎市)。2023年11月撮影。