ほかげ

塚本晋也氏が脚本・監督・撮影・編集した映画作品「ほかげ」を観たさに、初めて本渡第一映劇という名の小さな映画館を訪ねました。席は50ばかり。昔ながらのカーテン幕が左右に開くスクリーン、左右の壁には高倉健主演作のポスターが掲示されています。塚本作品の上映にふさわしい味わいのあるミニシアターでした。
作品に登場するのは、戦争未亡人や戦争孤児、帰還兵。戦争は終わっても心に闇を持ちながら生きている人々です。79年前、誰しもがそういう境遇に置かれたわけですが、それは日本にとどまらず、アジアやヨーロッパほか世界各地の人間が受けた心の傷であったはずです。今まさに戦禍の真っただ中にある地域もあります。「ほかげ」で描かれた人々がこれからも常に存在する現実から目を背けてはならないし、そうした人々を生まない世界に変えなければならない責任が一人ひとりにある、作品のメッセージはただ一つなのではないかと感じました。
無理を承知で言えば、プーチンやらネタニヤフやらといった戦争犯罪人に観てもらいたい作品です。

おまけ。帰路にロフトという酒店で、天草クラフトビールを買ってきました。ロアッソ熊本の開幕戦の前祝で賞味してみたいと思います。