大学同窓にあたる田中信孝さんの著書『行政はあなたの命を守れない』(熊日出版、1500円+税、2023年)の紹介記事が本日(1月28日)の地元紙読書面に掲載されていました。これによると、球磨川水害における事前避難の重要性を訴えられているようです。本書を読んではいないので今後の減災対策についてはどう考えておられるのか不明ですが、少なくとも浸水リスクのある土地に住宅を再建する愚は避けたがいいと思います。しかし、現実はそうした土地に現防災担当相の兄が代表を務める建設会社が災害公営住宅を建てたとかいう話もあって、どんなものなのかなと感じます。
以前著者ご自身からは同書で県政批判も盛り込んだとお話を伺ったことがありましたが、本日は奇しくも現知事の77歳の誕生日になります。なぜそれを覚えているかといえば、ロアッソ熊本のホームゲーム観戦のためスタジアムへ来場されたおりは、必ずナンバー28のレプユニ着用だったからです。なんでもその数字は自分の誕生日であり、ラッキーナンバーだからだと伺ったことがありました。ともかく記事は隠れたバースデープレゼントになったようです。
それでもって、スタジアムといえば、隣県の長崎市においてサッカースタジアムを中心とした大規模複合施設「長崎スタジアムシティ」が今年完成します。施主はTV通販大手企業ですが、施工には「頭悪いね」発言で有名な、先日議員辞職した方が会長を務めたこともある建設会社も加わっています。本人がすっぱり辞めたのは定数減で次回は小選挙区から出られないのもあったでしょうが、創業会社の事業への悪影響を一番に考えたのではないかと思います。前議員は、政治資金パーティー収入において4000万円超の裏金のキックバックを受けたと、東京地検特捜部から政治資金規正法違反の容疑で略式起訴されたわけですが、冒頭の現防災担当相も熊本地震前の2016年1月に3500万円の寄付不記載で同法違反の疑いで告発を受けた報道があったことを思い出します。
大きな自然災害があると、その対応に紛れてその他の問題を忘れてしまうのもなんだかバカにされた話だなと思います。