「偉大」な指導者はなおさら疑え

昨日、熊本市教育委員会が、2019年4月に自殺した熊本市立中1男子生徒の小学6年時の担任で、複数児童に不適切な指導を繰り返していた男性教諭(60)を懲戒免職処分にしたことが、報じられました。体罰や暴言、不適切な言動など、市教委が認定した事例だけでも計42件に上ったといいます。なぜこうした人物が学校現場で長年勤務できたのか、まったく理解できません。それどころか、この処分が出る直前まで部活動の指導にも携わっていたといいます。全国大会出場レベルの部活動を熱血指導する教師が、カルト教団の教祖のようにいつしか不可侵の存在になりかねない危険性もあるわけで、やはり犯罪の芽は早めに摘むことが大事だと思います。
写真は、ウィーンの美術史美術館の館内(1993年1月撮影)。絵画作品は、ピーテル・ブリューゲルの「雪中の狩人」。