宇土市教育委員会から「うと学研究第43号」として『小西行長基礎資料集―小西一行記―』(税込1000円、2022年)が刊行されたので本日買い求めました。本書は、朝鮮出兵における宇土城主・小西行長の動向を描いた軍記「小西一行記」(本文全10巻、付目録)の翻刻文となっています。底本は、同委員会の所蔵本です。侵略した側から戦争がどう伝えられたのかを振り返って読みたいと思います。
同書を購入した後、市社会福祉協議会の評議員会に出席しました。前年度事業報告・決算報告が議案として上がりました。特筆すべき点は寄付金収入が前々年度決算額・前年度予算額を上回ったことです。自主財源としては住民割で各行政区から寄せられた会費収入があるのですが、寄付金収入総額は会費収入のそれの2倍以上あり、たいへんありがたい結果となりました。寄付金の多くは香典返しとして寄せられたものです。会費収入は大幅に人口が増えない限り増える期待できませんが、寄付金の増収は伸びしろがあります。審議に際して寄付金が増えた要因、寄付金受付にかかる経費支出、寄付単価をアップさせる方策について質問しました。回答としては、順に「寄付件数が増えた(寄付単価は変わらず)」「受付経費の支出はない(収益率100%)」「単価アップ策は考えていない(受付で金額はお気持ちでと結構ですと答えている)」ということでした。香典返し自体は「ご不幸」に基づくものなので、寄付件数が増えることは一概に望ましいとはいえません。しかし、経本がなければ「読経」ができない宗教家に「お布施」を多く渡すよりも、地域住民の福祉向上に貢献している組織へ寄付を多く渡す方が、故人にとっても功徳を積んだことになる気がします。