正しい戦争はない

次に読む本は、藤原帰一著の『「正しい戦争」は本当にあるのか』(講談社+α新書、900円+税、2022年)。三浦なんとかという国際政治学者を自称する人が、デビュー当初、盛んにこの著者の弟子であることを吹聴していましたが、国際政治学者もどきタレントとして一本立ちしたのか、師匠側が風評被害で口止めさせたのか、弟子発言は影を潜めたように思います。さて、読む前に結論付けるのは野暮かと思いますが、「正しい戦争」はないと考えています。戦争を起こすこと自体が違法ですし、起こす側は自国民にすら嘘をついているものです。たとえ一時的に占領したとしても憎しみが残る地域を統治するのは至難の業で、結局何のための戦争だったのかということにしかなりません。たとえば、日清戦争で出た日本側の戦死傷者数よりも割譲で得た台湾統治の過程で出た日本側の死傷者数が多いことを、多くの日本国民は知らないのではないでしょうか。