一昨日投開票だった熊本県議補選熊本市第1区の投票率はわずかに18.57%、過去の県議選(補選を含む)を通じて最低なのだそうです。もともと議席を任期途中で放り投げた2議席の空きを埋める選挙でしたので、有権者の関心も低かったのだろうと思いますが、それにしても補充の必要があるのかと議員の存在感の薄さを感じる選挙でした。実際、政令市と県ではさまざまな施策のすみ分けができており、政令市の県議の選出がわざわざ必要かという考え方もあるかと思います。市町村の行政事務において広域連合を組むことがありますが、その広域連合にも議会があり、その議員は所属する各市町村議会の議員から割り当て数に応じた代表という形で送り出されます。つまり市町村議員の一部が広域連合議員を兼職するのです。広域連合の長や選挙管理委員の選出・選任も同じやり方です。政令市選出の県議の仕事といっても国会議員の子分としての活動ぐらいしかないなら、政令市議の代表を県議会へ送り込んだ方がよほど仕事をしてくれそうとすら思えます。選良の出し方にはいろんなやり方が現行憲法の下でも考えられると思います。固定観念に縛られずより良い県政のあり方を議論してみてもいいかもしれません。
写真は台北にある総統府(2018年7月撮影)の建物。1919年に完成したそうです。台湾の街中ではよく政治家の巨大看板を見かけます。事務所の壁面にポートレート写真が張り出してあり、氏名と学歴・生年を強調しています。相当の自信がないとできないと思いますし、日本ではさまざまな法規制があり、できないのかもしれませんが、やっとみるとおもしろいと思います。