帝国の計画とファシズム

これから読む本は、1963年生まれの米国人の歴史学者であるジャニス・ミムラ著の『帝国の計画とファシズム 革新官僚、満洲国と戦時下の日本国家』(人文書院、4500円+税、2021年)。現在のクレムリンの行動を帝国日本がたどった道になぞらえた言論をムキになって否定する手合いがあるようですが、振り返りたくないものを第三者の目を通じて考えることは重要です。時代や地域は変わっても権力者やオルガルヒのような取り巻きの思考や行動のパターンは似通っていて、不幸にしてその場に居合わせた人たちは騙されないようにしないと、最悪生命の危機にさらされます。15日、一部の全国紙に、千葉工業大学による「科学者へ告ぐ」という広告が載り話題になりました。科学者が生み出す先端技術が人々を不幸にする戦争に利用されないように戒める内容でした。戦争に限らず環境破壊によって人を不幸にするの技術もあります。水俣病の原因企業であるチッソ(日窒)も帝国日本統治下の朝鮮半島にあってはオルガルヒ的存在そのものだったと思います。