今月のNHK Eテレ番組「100分de名著」は斎藤幸平氏をナビゲーターに迎えた『資本論』です。今年1月のアンコール放送なのだそうですが、もともと同番組はいつも視聴しているわけではなく、扱われる作品と解説者に興味があるときだけなので、今月出合ったのはたまたまでした。まだ1回目と2回目しか見てませんが、資本主義の実相を分析した点については、その洞察力は現在にも十分通用しるもので、名著にふさわしいと改めて感じました。ブルシットな仕事を続けて精神を病んだり、極端な場合自死に追い込まれたりする現実を見ると、何のための成長なのかと思いますし、気候変動によって地球自体を自死に追いやる人間の暮らしは、どこか間違っている気がします。