日別アーカイブ: 2025年11月17日

福澤諭吉記念慶應義塾史展示館

福澤諭吉記念慶應義塾史展示館 https://history.keio.ac.jp/
2025年秋季企画展「北澤楽天と近代日本」
私が大学生時分に大学新聞の印刷所が田町にあったので、慶應義塾三田キャンパス正門の前を通った記憶はありましたが、敷地内へは今回初めて足を踏み入れました。展示館は東門に近い図書館旧館2Fにあるので、このたび晴れて東門をくぐって入館しました。この建物については、先日、NHKBSの「美の壺」で取り上げられていました。その番組で紹介されていたステンドグラスの実物を拝見すると、確かに見応えがありました。
ところで、企画展自体は、案内リーフレットで想像していたよりも、かなり扱いが小さく、ショーケース1台に収まる規模でした。その名の通り義塾の歴史の展示施設ということで福澤諭吉の足跡を辿る展示がほとんどでした。福澤諭吉の出身地である大分県中津市の記念館を訪ねた経験がありますが、中津に比べると三田の方がはるかに充実していることは確かでした。
展示を子細に見ると、福澤諭吉にとって青年期の三度の海外経験で触発されたものが大きかったのだろうと感じました。門閥を嫌い、無位無冠を良しとする福澤諭吉の気風が草創期の義塾にあったとされますが、果たして現在はどうなのかと思わないでもありませんでした。

東京都現代美術館

東京都現代美術館 https://www.mot-art-museum.jp/
開館30周年記念展「日常のコレオ」、開館30周年記念MOTコレクション「9つのプロフィール1935>>>2025」
今回同時開催中の2つの企画展を観てきました。
「日常のコレオ」展の出品アーティストは30名(組)超。初めて見る作品ばかりでした。最も印象に残ったのは、インドネシアのジュリア・サリセティアティ&アリ・“ジムゲッド”・センディのビデオアート作品でした。日本で働くことを希望するインドネシアの若者が出国前に日本語教育を受ける様子を収めた内容となっていました。タイトルは「振り付けられた知識」。
「MOTコレクション」展については、1935~2025年制作の国内作家中心の作品の展示となっています。時代ごとの社会の空気をどう作家がとらえたのかが、振り返れます。戦争の時代の中にあっても権力に迎合せず陰の部分を表現した作家がいたことが新鮮でしたし、基地を多く抱える沖縄をテーマにした作品が見応えありました。
都の施設ですが、学芸員たちの攻めた構成・作品解説文が心地よかったです。熊本関係では浜田知明の作品展示もありました。岡本太郎の戦後復員間もない時期の作品も見ることができました。