昨年6月の改正出入国管理法施行直前に初回放送された番組ですが、今月21日に再放送されて視聴することができました。難民を支援する素晴らしい日本人に誇らしさを感じる一方で、難民の人権を損なうことにやっきの恥ずかしい日本人がいる情けなさも感じます。
この番組に関連して触れると、上記の改正入管法では、在留資格が無い難民認定申請者はほぼ誰でも、3回目どころか1回目の申請中でも送還の対象となり得る条文が入っていて、2024年に岩波新書から『なぜ難民を受け入れるのか――人道と国益の交差点』を刊行した橋本直子氏は、難民条約違反と言わざるを得ないと指摘しています。
UNHCRの「難民認定基準ハンドブック」には、「認定の故に難民となるのでなく、難民であるが故に難民と認定されるのである」とあるそうです。それは、「生まれの偶然性」ということでもあります。橋本直子氏は同著書のp.254-255で、「たまたま日本に生まれ、もし日本が「いい国」だと思っていらっしゃる方がいるとしたら、日本がいい国であるということを、たまたま「悪い国」に生まれた方々と分け合っていただけないでしょうか。それがまさに難民条約の前文に謳う、難民保護を世界の国々が協力して責任分担するということです」と記しています。
日本が難民に対する人権や人道に後ろ向きであるイメージを拡散することは、国益に反します。
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2025062113740?t=9&playlist_id=44d224f6-9bfd-49c2-8657-50f9cdfd1184