最近ネット広告に表出する某求人情報サイトCMで見かける、東京タワーの上から地上の人間を見守る役所広司さんの構図から、いつもヴィム・ヴェンダース監督の映画「ベルリン天使の詩」(1987年公開)のシーンを連想します。天使役の主演、ブルーノ・ガンツが天空から眼下の人間の暮らしを見守る姿のそれです。
役所広司さんと言えば、やはりヴィム・ヴェンダース監督作品の「PERFECT DAYS」(2023年公開)に公共トイレ清掃員という市井の人物役で出演していますから、CM制作サイドで「ベルリン…」へのオマージュがあるのかなと思って、上記求人情報サイトのリリース情報も確認してみましたが、そうした記述は見当たりませんでしたので、今のところ私だけの勝手なイメージです。
話は少しそれますが、ブルーノ・ガンツといえば、2004年の「ヒトラー 〜最期の12日間〜」におけるアドルフ・ヒトラー役の印象が一般には強烈に残っていると思います。ネット上では、いまでも不祥事が起こるたびに別ネタの日本語字幕をかぶせて権力者を批判する素材にもよく使われているのを目にします。
そうこう考えると、天使役・普通の市民役・独裁者役のいずれの顔もこなせる役者さんって凄い才能だなと思います。まぁ社会人生活でもいろんな関係先で演じることがうまい人もいますから、騙されないようにしたいと思います。