間もなく展示終了の「くまもとを拓く 熊本県公文書類纂展」の会期を確認しようと、くまもと文学・歴史館のホームページへ昨日アクセスしていたら、「佐藤信館長連続講演会」の情報に出合い、いい拾い物をしました。
というか、佐藤信氏という古代史の専門家が同館の館長に2021年から就いていること自体初めて知ったのです。実は、同氏の名前は、BSテレビの放送大学で2020年に「日本の古代中世」の講義をされているのを視聴して知っていて、その講義内容がたいへん面白かったのは、記憶にありました。
しかし、まさか地方の県立施設の館長に就いているとは思いもよらないことでした。館長着任がコロナ禍のイベントが少ない時期だったということと、これまで同館長の席は地元新聞社OBの指定席的色合いがありましたから、その反動・反感(?)とで地元報道での露出が少なかったのかもしれません。
それで、まだ受講が間に合う第4回「藤原広嗣の乱」への申し込みをさっそく行いました。幸い第1回から第3回までは、YouTubeで下記の通り動画配信されており、これも昨晩一気見しました。古代の話ですが、天皇制、女性天皇、東アジア国際関係、渡来人・移民文化など、近代日本のみならず現代にも通じるテーマが含まれ、視聴していてワクワクしました。勝者の歴史・伝説と敗者の歴史・伝説の違いも感じ取れます。歴史家が史料にどう向き合っているか、その考え方自体は、私たちの普段の生活にも大いに参考になります。
【佐藤信館長 連続講演】人と事件でたどる古代九州①「筑紫君磐井の戦い」
https://www.youtube.com/watch?v=uBpuMTDll60
【佐藤信館長 連続講演】人と事件でたどる古代九州②「斉明天皇と白村江の戦い」
https://www.youtube.com/watch?v=U-vwuj03wJI
【佐藤信館長 連続講演】人と事件でたどる古代九州③「大伴旅人と大宰府」
https://www.youtube.com/watch?v=raTcmt9H-WQ
