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シャンパーニュ大市の姿から

またしても『ヨーロッパ覇権以前』についての投稿となりますが、13世紀のフランスに出現したシャンパーニュ大市の姿に、現在の経済安全保障や取引の安全の起源を見るようで、たいへん面白く読めています。市の中には、文字を読み書きできない人のために手紙を書いたり、契約文書を作成したりする代書人も登場します。これなどは、現代日本でいうところの行政書士を連想する仕事で、勝手に親しみを覚えました。この当時、活躍したのはイタリア商人で、彼らの交易の安全を確保するために、市が立つ領主は手数料をとって保障しました。取引のトラブル防止のためさまざまな経済刑法も発展したようです。ちなみに銀行(バンク)の語源は、イタリア語ということも本書で知りました。日本銀行のホームページにある解説文を借りると、以下の通りとなります。「『Bank』の語源は、12世紀頃、当時世界の貿易、文化の中心地であった北イタリアに生まれた両替商(銀行の原型といわれている)が、両替のために使用した『BANCO(バンコ)』(長机、腰掛け)とする説があります。」。写真は、イタリア・ナポリで見かけた移動販売車(1990年12月撮影)。