月別アーカイブ: 2022年2月

クスクス

まだソ連時代だったころの30余年あまり前にウクライナのキエフを旅行したことがあります。宿泊したホテルのバーでキエフ大学で日本語を学んでいる学生たちと高価なペプシコーラを飲みながら会話する機会がありました。ロシア語圏ではネコを呼ぶ際に「クスクス」と声をかけることを教えられました。実際、キエフの空港でウクライナの人がネコに「クスクス」と呼び掛けて招く場面を見ました。その体験が印象深かったので、帰国後に飼い始めたネコの名前をさっそく「クスクス」と付けました。あのときの学生は今頃どうしているのか、空港の被害はどうなのかと気になります。写真の本を読むと、すべては粒子の配置の話になります。侵略者の彼も膨大な粒子からなる一つの袋に過ぎないのですが、どこか粒子の配置が違っています。ロシア国内外の人の声で変えるしかありません。

内からの声は届いているか

まだソ連時代の頃のウクライナとロシアを訪ねたことがあるだけに、このところのウクライナ情勢は気になります。ウクライナの首都・キエフの初夏は街も文字通り華やいでいて明るい印象が残っています。ウクライナも現在は独立国家ですし、ロシア勢力が侵略することは許されません。戦端が開くとなれば、なんらかの理由、たとえば先にウクライナが攻撃したなどの理由がなければ、違法ということになります。このあたりの口実をロシアがどう工作するのか、監視しなければなりません。権威主義国家である首領の頭の中はともかく、ロシア国内にも蛮行にストップをかける良識ある国民がいないものかと思います。写真は千葉・茜浜から幕張方向の風景。

鬼塚巌記録展

2月15日まで水俣病センター相思社において鬼塚巌記録展が開催されています。生前の同氏にお目にかかった経験はありませんが、同氏が水俣を撮った代表的な作品アルバムは拝見した思い出があります。1986年に「水俣病を告発する会」が出していた『水俣』の縮刷版を刊行することになり、当時編集に携わっていた私と出版社(葦書房)の久本三多氏(故人)とで、表紙写真に載せる2点を選ぶときのことです。結果、1枚は光り輝く不知火海に浮かぶ船と漁師のシルエットの写真をオモテから背にかけて大きくあしらい、もう1枚はウラにチッソ工場全景を載せることに決めました。海と工場、結果と原因を象徴する組み合わせで、我ながら満足できる選択でした。記録展では海の生物の写真も多く展示されているようです。なお、本投稿記事の写真は東京湾です。

アジア5位

IMFの統計によると、一人当たりのGDPのアジアにおける日本の位置は5番目になっています。1位はシンガポール、2位はブルネイ、3位は台湾(2009年に抜かれる)、4位は韓国(2018年に抜かれる)です。中国は日本の半分ほどしかありませんが、今の互いの成長率を見ると、これも近いうちに抜かれるのは確実です。日本の今後のカギは研究開発となります。そのためにも国内はもちろんのこと、海外からも優秀な人材を集める必要があります。先端技術の情報漏洩についてはもちろん防止しなければなりませんが、これについては国籍で違いを設けるのではなくさまざまな管理体制を実効力のあるものにして対処すべきだと考えます。写真は、谷津干潟。

首都圏の葬儀事情

これまでなんとなく耳にしていましたが、首都圏での火葬待ちの日数は1週間がざらのようで、年末年始などは10日間に及ぶこともあるそうです。今回、親族の葬儀に際しても火葬が死去から1週間後の午前10時となりました。このため告別式も午前8時という早い時間に行うこととなりました。幸い参列は近親者だけに限りましたので、それで問題にはなりませんでしたが、何かとたいへんな葬儀事情の一端を知ることができました。写真は火葬施設が面する海岸から撮ったものです。

時間の終わりまで

先月身近な親族の死に接したところで、ブライアン・グリーン著の『時間の終わりまで』(講談社、2600円+税、2021年)を手にしています。600ページを超える著作ですが、宇宙や生命、意識といった謎を分かりやすく説明してくれています。石とウサギの違いは何なのか、その一つとっても説明できるは人間だけですが、すべての人間が説明できるわけでもないわけで、どう生きるべきか考えたいと思います。

暁の宇品

先日、堀川惠子著の『暁の宇品』(講談社、1900円+税、2021年)を一気読みしました。陸軍船舶司令官の足跡を描いたものですが、旧日本軍の組織体質のみならず現代の経済安全保障について大いに考えさせられる著作でした。戦没した母方の祖父は商船会社の社員でしたが、陸軍軍属として海上輸送の任にあたっていましたので、身近に感じるところもありました。戦没率でいえば、陸海軍の軍人よりも民間人である船員の方が高かったという情報にも触れることができました。