月別アーカイブ: 2021年12月

住民自治の視点

これから読む本は、川﨑政司著の『地方自治法基本解説 第8版』(法学書院、3500円+税2021年)。日頃、地元市の窓口と接する機会が多いのですが、国や県の施策を金科玉条のように考えて仕事をしている人が多いと感じています。この人の中には職員も住民も議員も自治会役員などのすべてが含まれます。国や県の施策もそれなりの手続きを経て決まったものですが、その地域の実情に照らした場合、必ずしもその目的達成に寄与しない点があります。そうした足らざるところをその自治体内だけでも手直しできることができるのですが、アイデアを出して動こうという気骨のある人はほとんど見かけません。在職中に一度も条例作りに携わった経験のない職員や議員がほとんどではないかと思います。住民から焚きつけてやることが必要です。なお、まさに主権者は住民ですから、ここでいう住民には国籍も関係ないことを言い添えておきます。

100分de名著

今月のNHK Eテレ番組「100分de名著」は斎藤幸平氏をナビゲーターに迎えた『資本論』です。今年1月のアンコール放送なのだそうですが、もともと同番組はいつも視聴しているわけではなく、扱われる作品と解説者に興味があるときだけなので、今月出合ったのはたまたまでした。まだ1回目と2回目しか見てませんが、資本主義の実相を分析した点については、その洞察力は現在にも十分通用しるもので、名著にふさわしいと改めて感じました。ブルシットな仕事を続けて精神を病んだり、極端な場合自死に追い込まれたりする現実を見ると、何のための成長なのかと思いますし、気候変動によって地球自体を自死に追いやる人間の暮らしは、どこか間違っている気がします。