日別アーカイブ: 2021年5月5日

ブルシット・ジョブの主要5類型を知る

『ブルシット・ジョブ』を読み出したところですが、これはこれまでの職業人生を振り返りたい人にとっても、これから職業人生を迎えようという人にとっても有益な本だと思います。本書は、世界各国のブルシット・ジョブ経験者の証言データを基にした共同プロジェクト的な構成となっていて、きわめて説得力があります。私自身も35年余りの職業体験でブルシット・ジョブは身近ですので、すんなりと頭に入ってきます。ところで、そのブルシット・ジョブの主要5類型として以下が示されています。「取り巻き(フランキー)」「脅し屋(グーン)」「尻ぬぐい(ダクト・テーパー)」「書類穴埋め人(ボックス・ティッカー)」「不要な上司・仕事割当係(タスクマスター)」がそうです。自分自身の仕事の中にそれらが含まれてもいましたし、周囲にもそのような役回りの人がずいぶんいた職場環境を体験してきました。1980年代はイリイチが指摘する「支払われない労働(シャドウワーク)」が話題になりましたが、当時はどうでもいい仕事の存在に目を向けてはいませんでした。この点はまた考えたいとは思います。1930年に経済学者のケインズは、20世紀末までに英米のようなテクノロジーが発達した国では週15時間労働制が実現されると予言しました。現在のところそれは当たっていないのですが、仕事の中身を問うと、十分実現可能なのではないかという気がします。