月別アーカイブ: 2021年4月

コロナ禍の街歩きの楽しみ方

表紙写真の本、江藤玲著『心とカラダが元気になる観音めぐり 巡礼・江戸三十三観音を行く』(総合法令出版、1300円+税、2010年)は、刊行当時に著者ご本人から紹介を受けていたのですが、実際手にしたのは10年以上も経ったつい昨日でした。私自身は、ご利益を求めて巡礼をする趣味はなく、仏像を観覧するとすれば、どうしても美術作品として眺めます。実をいうと、地元の県立美術館を初めて訪ねたのは、互いに大学生時代であった時の本書の著者と一緒でした。以来、国内外の美術館巡りが趣味となり、学芸員資格まで取得したきっかけを与えてくれた恩人でもあります。
さて、本書の内容ですが、観音そのものの種類や態様が意味するところの解説は、たいへん整理されていて理解するのに役立ちました。コロナ禍の今だからこそ心静かな時間を観音の前で過ごしてみるのはいいと思います。それと、本書に出てくる場所は、いずれも電車・バス・徒歩で気軽に行けます。遠距離の移動ではないので疲れることがないのがいいです。年齢を問わずに楽しめるのではないかと思いました。

機略を尽くせ

『キッシンジャー回想録 中国』を読み終えました。原書は10年前に書かれたものですが、提言は今も有効だと思いました。現代の指導者は実体験として対立の先にはどのような世界があるのかを知らないため、歴史的視点に立つ洞察力をもっているかどうかが重要です。少なくとも周囲にそうしたブレーンがいればいいのですが、気がかりです。米国の場合は、少なくとも8年に1回は政権が代わります。今回のように政党も変われば最初の9か月間は見習い期間だと、同書の著者は記していました。
以下に読書メモを示します。

中国の特異性
1.長い歴史を持つために、過去の出来事や教訓から物事を判断する。
2.自らを世界の中心であり卓越した存在と考える。
3.時間の観念が長く、長期戦略による相対的な優位を追求する。
4.西欧流の近代化は中国の文明や社会秩序を損なうと考える。
5.本能的に自立更生、自給自足の独自性を主張する。
6.侵入した異民族を中国化させるような文化力や忍耐力を持つ。
7.事物は流動的、相対的であり、矛盾や不均衡の存在は自然と考える。
8.完全な征服より調和を、直接的な勝利より心理的優位を狙う。
9.米国とは異なり自らの価値観を世界に広めようとはしない。

米中関係に求められるのは相互進化
両国ともに可能な領域では協力しながら自国の課題解決に取り組み、対立を最小限に抑えるように互いの関係を調整する。機略を尽くすのをやめ、衝突(あるいは対立)してしまえば世界はどこに行き着くのかにについて自問する必要がある。協議と相互尊重の責任がある。

表紙写真の本は、今度読む予定です。中国国内のモンゴル人に対する文化的ジェノサイドについても目を向けるべきだと思います。文革当時の中国は、文字の読み書きができない国民がかなりいましたが、現在は教育水準の高等化だけでなく、同化政策が進められています。

給付金の不正受給は詐欺罪

きのう熊本県内でも持続化給付金の不正受給で申請にかかわった人が3人逮捕されたという報道がありました。虚偽の内容の書類を作成して給付金を詐取したのですが、こうした事件の場合、どのような犯罪として裁かれるかというと、刑法の詐欺罪にあたります。詐欺罪の刑罰としては罰金はなく10年以下の懲役となりますから、実刑となれば即刑務所へということになります。文書の偽造の罪や士業違反に問われるだけと思ったら大間違いです。

受付処理中であることを確認

3月21日に熊本県のホームページより申請した事業継続・再開支援一時金の処理が進行中であることが、17日後の本日、追加提出書類の連絡があることで確認できました。申請はWEB画面から行うのですが、申請者のメールアドレスの入力が要求されず、受付確認の返信もありません。進行状態の確認も行えないため、申請者はひたすら待つことを要求される代物となっています。せめて標準処理期間の提示があってもよさそうなものですが、担当課も余裕がないのかなと思います。

例外規定の活用を

きょうの朝日新聞で国籍がない子どもが3年で3.5倍になっていると報じていました。在留外国人の増加が背景にあり、さまざまな事情で婚姻届けが出されなかったり、父親が不明であるとかの例があるといいます。日本の国籍法は血統主義ですが、日本国内で生まれた子どもで「父母がともに知れないとき、又は国籍を有しないとき」(2条3号)は日本国籍が取得できるとする例外規定があることも紹介していました。まだこの規定の活用が進んでいないので、専門家や当事者はこの方法を熟知する価値があると思います。国籍の取得については子どもではどうしようもない事柄ですので、出生地の国が適切に処遇するべきです。明日13~16時は、熊本市国際交流会館において行政書士無料相談会に出ます。

三国志演義のようにいかない

昨日のJ3第4節でロアッソ熊本は勝ち点を増やせませんでした。対戦相手は今季参入した宮崎だったのですが、こうした初顔合わせのゲームを落とすイメージがあります。外交の現場では三国志演義のように「夷狄をもって、夷狄を抑え(以夷制夷)」、必要なら「夷狄に夷狄を攻撃させる(以夷攻夷)」策をとることができますが、スポーツのリーグ戦においては戦略的協力関係を築くことができません。今読んでいる『キッシンジャー回想録 中国』は米中の外交関係史であり、米中それぞれの外交手法の違いが理解でき、たいへん面白い現代版の三国志演義です。キッシンジャーの目を通じた毛沢東や周恩来、鄧小平の人物評価は、ヘタな歴史小説よりも迫力があります。

 

宇土市農業委員会申請の締切日の変更について

行政の事業年度の変わり目にはさまざまな取り扱いが変更されることがあります。私が推進委員として出席している宇土市農業委員会では定例総会及び申請の締切日がそれぞれ以下の通り変更となります。

農業委員会定例総会及び申請の締切日の変更について

定例総会の開催日変更について・・・令和3年6月から毎月10日に定例総会が開催されることとます。

各種申請の締切日変更について・・・令和3年5月から毎月20日に変更となります。20日が閉庁日の場合は、その前の開庁日となります。

なお、都合によりいずれも期日が変更となる場合がありますのでご了承ください。

熊本県監理課建設業班からの新着情報

熊本県監理課建設業班より以下の案内が発表されていました。

建設業許可関係手続について(令和3年4月1日から令和4年3月31日までの取扱い)
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策として窓口の密を避けるため、建設業許可関係手続においては一部を除き、郵送となります。

経営事項審査の審査基準の改正について
令和3年(2021年)4月より、経営事項審査の審査基準が改正されました。
主な改正事項は以下の通りです。
1 技術職員数Z1の評価に「監理技術者補佐(4点)」を追加
2 労働福祉の状況に係る改正
3 建設業経理の状況W5に係る改正
4 「知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況W10」の追加