月別アーカイブ: 2021年3月

相手を知れ

「歴史総合」や「公共」などの新科目が2022年度の高校教科書に登場してくるのだそうです。国をまたぐ歴史や境界の問題は、日本の主張だけでなく相手方の主張も理解しなければ何が問題になっているのか、解決の方法はどこにあるのかが見えてきません。相手方の教育の在り方が自国中心であればなおさらです。相手の行動変容を促すにはどう考え動くべきか。教科書だけでなく教員の能力も気になります。新科目には「情報」もあるそうです。国際関係でいえば軍事的な力だけでなく人権や経済の面からも考える力が必要です。

うーばんぎゃーは嫌いではない

(一財)水俣病センター相思社発行の『ごんずい』(160号)の中で、ある東京生まれの方が親族も仕事のアテもなく水俣に住みつくことになったと、石牟礼道子さんに話したら、「それは、うばんぎゃあな話ですねえ」としみじみと言われたと書かれていました。久々に出合う言葉で懐かしく感じました。熊本弁の「うーばんぎゃー」には「おおざっぱだ」という意味があるとされていますが、けっして非難されるような「杜撰さ」ではなく、笑って許してもらえる愛される「緩さ」を伴った人柄の行為に評される言葉のような気がします。義侠心にかられて拙速に動く古い熊本の人々に多い気質を指しているともいえます。「うーばんぎゃー」が嫌いではない自分を感じた次第でした。

団員が消防車を出動できないなんて

当事者でないと知らないことが多いものですが、昨日の朝日新聞社会面では普通運転免許で運転できる車両総重量が2017年3月12日の取得者以降さらに少なくなったことから、同日以降に免許取得した消防団員は大方の消防車を運転できないことを取り上げていました。消防団を卒業した中高年層の人が持っている普通免許では8t未満なら運転できます。それが2007年6月2日以降の取得者から5t未満になり、その10年後には3.5t未満となったため、いわゆる2tトラックはここ4年の間に取得した人は運転できません。消防車の主流は4~7t程度になるため、火災が発生しても団員次第では現場へ向かえないということになります。これは、法律で適用除外にすることができないものでしょうか。訓練も行われることでしょうし、団員に限っては消防車を運転できると道を探ることはできそうです。たとえば、大型免許の取得は最も若くても21歳以上になりますが、自衛隊員に限っては18歳から取得ができます。自衛隊車両のトラックに限っては公道を運転できるのです。それこそ有事の際にトラックを出せないとなったら何のための自衛隊かということになりかねません。行政の知恵が問われています。

全国高校選抜の結果

本日、気になったスポーツの結果は次の通り。
ウエイトリフティング・・・全国高校選抜 5位入賞 ○
サッカー・・・J3第3節 ロアッソ熊本 YS横浜と引き分け △
相撲・・・正代 負け越し ×
野球・・・タイガース 開幕3連勝 ◎

第36回全国高校選抜大会 3月28日の県勢の記録 会場:石川県金沢市 金沢市総合体育館
102㎏級 西田尚矢(熊本西2)S105、J136=県新、T241=5位・県新
熊本県最高記録表を更新しました。2021/3/28現在
https://attempt.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/kwarecord20210328.pdf

土地問題あれこれ

自衛隊基地の周辺や国境離島などの土地の規制を強化する法案が衆院に昨日提出されました。これは安全保障上の観点から外国資本等に土地を所有されたり建物を持たれたりするのを把握するためなのだと思います。ただし、攻撃対象の近くということであれば、原発施設周辺の土地もそうなりますし、取引をカムフラージュする方法はいくらでもあるでしょうから、良からぬ目的をもった土地利用者が真面目に届出するとは限りませんし、調査する側の能力も問われます。法律で縛ったから安全とはいかないような気がします。これとは別ですが、所有者不明土地の解消に向けた民事法制の見直しも進んでいます。たとえば、相続登記や住所変更登記の申請を法律上義務付けられることや相続した土地を国庫へ帰属できる制度を設けることなどが予定され、この法案も今月国会へ提出されています。これもそれによって土地が有効活用されればいいのですが、資産価値の低い土地の放置の解消がどの程度進むのかとも思います。所有者不明の土地はすべて国庫へ帰属させてそれを売っていくといった形の方が活用も促されて税収も上がると思います。

人権問題に向き合う度量が試される

他国の人権問題を指摘すれば、指摘された側が指摘をした側の人権問題についても引き合いに出してくることがあります。それを内政干渉だとか過去の問題だとかといって逃げてしまっては、今問われなければならない側と同じ穴のムジナになってしまいます。人権問題に国の内外や時代の今昔の違いはありません。お互いに足元の問題にも相手の問題にも向き合う必要があります。たとえば私たちが使用している衣料品の中にはひょっとして強制的に収容されて働かされている人によって製造されているものがあるかもしれません。事実を知ること人権を擁護することにためらいがあってはなりません。

県からのたより

けさの新聞に熊本県広報紙「県からのたより」増刊号が折り込まれていてコロナ禍の影響を受けた個人や事業者向けの支援策の案内が紹介されていました。必要なことですが、新聞非購読世帯への情報伝達がどうなっているか気になりました。

言葉の誤用は恥をかく

昨日テレビを見ていたらタレント同士のトークで「神々しい(こうごうしい)」というべきところを「かみがみしい」、「素性(すじょう)」というべきところを「そせい」という発言があってあれれと思いました。一方で、「他山の石」という表現をふさわしくない意味で発言したニュースもあって、なんともこういうレベルでテレビ放送や国政が動いているのが嘆かわしいと思いました。

生活支援策の利用期限に注意

公的支援策は会計年度が3月決算ということで申請期限がそれに合わせてあるものも多いので注意が必要です。もっとも支援策のスタート時期がつい最近であったりしたものはそうとも限りませんが、延長になるものも新規申請はやはり3月末までと、制度によってそれはさまざまです。活用できるもの、対象者に入るものは利用していくべきです。何かコトが起きたとき、みんながみんな苦しいわけではなく、忙しく稼いでいる業種職種はあるものです。そうしたところはどんどん税金を納めてもらって逆の立場になったときに助けてもらうといいと思います。
【特例貸し付け】緊急小口資金、総合支援資金
【家賃・住宅】住居確保給付金、住宅ローン
【勤め先を休んで減収】休業手当、休業支援金、傷病手当金
【社会保険料などの減免】国民年金、国民健康保険・後期高齢者医療制度・介護保険、電気・ガス・電話料金・NHK受信料
【最後の安全網】生活保護制度

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20210322000161.html

 

中国研究は重要

今読んでいるのは、『キッシンジャー回想録 中国』。学者出身の米大統領補佐官の考察力の深さに外交力の強さを感じています。昨日の朝日新聞読書面では、先に読了した『現代中国の秘密結社』が歴史家の呉座勇一氏によって好意的に評されていました。学問的考察と現場取材の確かさがその評価を与えていました。いろいろと中国にかかわる問題が浮上していますが、相手をどう捉えるかについては、歴史的に見ることと、多層的に現実を見ることが重要だと思います。

熊本県事業継続・再開支援一時金

コロナ禍で売上減の影響を受けたのは時短営業を求められた業種だけではありません。国の一時金支援金との重複需給はできませんが、熊本県事業継続・再開支援一時金の申請受付が始まっています。熊本県時短要請協力金の支給対象とならなかった法人や個人事業主でも対象になるかもしれませんので、要件が合うか確認してみる価値はあると思います。

法の下の平等

裁判官にとって違憲判決を出す機会はそうそうないことだと思います。科学的な知見の進歩や社会と国際法の考え方の変化によって法律が憲法に合わなくなることがあるわけで、そうして制度を変えるきっかけになる場面に立てることは一度あるかないかなのではないでしょうか。一昨日、札幌地裁で同性婚を認めない民法や戸籍法の規定は、法の下の平等を定めた憲法14条に違反するとの判断が初めて示されました。性的指向は人の意思で選択や変更はできないので、異性婚で生じる相続権などの法的効果の利益が、同性婚では等しく受けられないのは合理的根拠を欠いた差別にあたるというわけです。現行規定の制定当時は、同性愛を精神疾患とみなしていましたが、現在は科学的に完全に否定されています。性的指向や性自認は性別や肌の色と同じく変えられたり強いられたりするものではないとされていて、国際法もその考えに立つようになってきています。
これとは別の問題になりますが、同性婚が認められるなら、なおのこと選択的夫婦別姓も早く認めるべきなのが自然ですし、カップルの子どものもちかたは出産に限らないので、生活力のある同性カップルによる特別養子縁組の促進に踏み切った方が、社会の底上げになると思います。

 

経済安全保障の視点

報道されたLINEの個人情報保護不備(中国委託先で閲覧可。全画像・動画を韓国で保管。)のことといい、経済安全保障について知らないことって多いです。先端半導体の後工程技術で今のところ優位な日本では、つくば市に世界最大手の台湾・TSMC子会社の開発拠点が年内に設立されるといいます。東アジアの国際関係をサイバー戦略の視点で考えてみるのも面白いです。

文化の力は侮れない

国家ごとの宗教への向き合い方はよく知る必要があると思います。政治体制を保持したい側にあって最も恐ろしいのは個人の信条なのではという気がします。強権的な国家では権力者側自体が往々にして疑似宗教化して指導者の神格化が図られます。一方、弾圧される側は地下化して時に行動を起こすこともあります。為政者にしてみれば厄介この上ない存在です。どんなに軍事力の強化を図っても一番の不安は足元にあるのかもしれません。対外的に矛先を向けられる国家の側も際限のない軍事力の均衡に付き合うばかりが能ではなく、もっと文化的な力で強権国家へ影響力を及ぼすことに注力した方がいいと思います。
『現代中国の秘密結社』は、いろいろ考えさせられました。いくつかメモを記しておきます。
P.304-305「唯物主義を掲げる中国共産党が支配する「神なき国家」にもかかわらず、民間では大量の自称キリストが生まれ、不思議な教えが拡大しているのが中国の宗教の面白さだ。」
P.314「なぜ中国共産党は他の秘密結社とは違い、中華の大地を制覇できたのか。それは彼らが「西洋から伝わった思想」を掲げつつ、「海外勢力と結託」して「政権の転覆を画策」し、さらに「国家統一の破壊」を進めて「武装反乱」に踏み切るという、たいへん危ない行為をフルセットで徹底的に実践したからである。結果、天下は共産党のものとなった。」
P.315「中国で天下を取る方法は、実際に取った者にしかわからない。すなわち、現代中国の秘密結社として最大最強、かつ最も成功した存在である中国共産党は、何をどうやれば自国の体制を崩壊に追い込めるかという「中国の壊し方」について、過去の先輩たちの豊富な実例と、自身の実践を通じて体験的に理解している。」
P.316「中国共産党が毎度毎度、「海外勢力と結託」「国家統一を破壊」と同じロジックばかりを使って自国の「邪教」や政治結社を攻撃するのは、実は「私たちはそういうことだけは絶対にされたくありません」という彼らの心の声の反映なのである。」

華人社会のネットワークを知る

『現代中国の秘密結社』が記している情報には知らないことが多くてたいへん興味深く読んでいます。現代の中国国内においてたびたび皇帝を自称する人が出ていたこと一つとっても知りませんでした。また中国国内だけを見て中国社会を考えるのも浅いと思えました。中国国外に暮らす華人の多さとそのネットワークについても目を向ける必要を感じました。ネットワークといってもいろいろです。イデオロギーを持たない結びつきもありますし、中国の体制側に近いのもありますし、その反対の勢力もあります。国名だけのイメージで考えると、相手を見誤ると思わされることがしばしばでした。

J 3開幕戦勝利

昨日から今季のJ3リーグが始まりました。日々の生活の中でおそらく1000分の1は思いをはせるストレスの種です。幸い開幕戦は勝利しましたが、ストレス指数は勝ち負けに関係のない厄介な代物です。仕事の一部としてかかわっていたかつてよりはウエイトが減りましたが、これが2005年から続いているかと思うと、感慨深くもなります。

誰でも立候補できる社会がいい

今、行われている千葉県知事選挙には8人の候補者が立っています。ネット動画にアップされている政見放送の内容がいろいろと話題にも上がっています。それだけ選挙への関心が高いとも言えます。候補者の識見はともかくこれだけ投票の選択肢があるという社会は歓迎です。世界に目を転じると、こうしたことができない地域もあります。えてしてこうした地域では、国際関係や歴史に疎い指導者が多いようにも感じます。またそうした民主社会の実現が難しい地域の支援のためにも実現ができている地域からの支援が必要です。

外交力に厚みはあるか

過去の外交当事者の回顧録だから最初読むべきか迷いましたが、著者の学者としての相手の見方、それも歴史的に捉える思考について理解したくて手にすることを決めました。外交に厚みをもたせること、さまざまなチャンネルを利用することが重要だと思います。相手自身以上に相手を研究することで違う体制でも信頼関係は築けるのではと思います。

気を付けたいこと

年度末を控えて理事会等が多く開催される時期です。出欠連絡を電話で行うときにさして多くもない役員からの応対が失礼な機関もあります。会議を開く幹部職員は外部役員の氏名は当然把握していますが、最初の電話を受ける末端の職員がそれを把握していないといきおい口ぶりがぞんざいになります。これではその機関の教育レベルが疑われてしまいます。気を付けたいものです。写真は初めて見た「36ぷらす3」の車両。