日別アーカイブ: 2020年10月5日

ウォームハートとクールヘッド

日本学術会議会員への任命が拒否された学者6人のうちの1人である宇野重規氏が書いた本を読んだ経験としては、3年前に刊行された『大人のための社会科』があります。同書は4人の学者による共著です。宇野氏は「第6章 私 自分の声が社会に届かない」「第8章 信頼 社会を支えるベースライン」「第12章 希望 「まだーない」ものの力」の執筆を担当されています。希望という温かい心(ウォームハート)は、私たちのなかにすでにある力を顕在化させると、説いています。そしてそのような力をはっきり見定めるために、社会科学という冷静な頭脳(クールヘッド)の力が必要だとも説いています。希望が見えないと自助・共助はありませんし、希望を見えるためには社会の過去と現代の問題を正確にとらえる科学的思考が必要です。信頼もないのに上から自助・共助を求めても無理な話です。反知性主義に陥った政治に愛を感じるバカはいません。