月別アーカイブ: 2018年11月

多文化共生について

﨑津集落などが世界文化遺産の登録決定となった大きな理由の一つは、キリスト教、仏教、神道のそれぞれを信仰する人との共存もあったということです。いわばエルサレムのような場所で衝突がなく暮らしたことそのものが文化ということなのでしょう。宗教対立が生死にかかわる戦争・紛争に至った愚かな史実はキリがありません。このことは学ぶべきことです。

﨑津集落訪問

今年7月に世界文化遺産登録が決定した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ﨑津集落を散策しました。約10年ぶりに訪れましたが、立派なガイダンスセンターができておりガイド体制も充実していました。午前11時前に「杉ようかん」が売り切れていました。天草全体の観光振興に大きな影響があることを実感しました。

外国人労働者の人権

今国会で審議されている入管法改正案については、入国してくる外国人はもちろんその家族の人権という観点から非常に問題が多いという印象を持っています。この法案のままでは自国民も不利益を被る部分もあります。どうしても管理というか、取り締まりの対象という視点が前面にあり、社会発展の協力者として接する、それこそおもてなしの精神が欠けているようで、あまりにも品格がない議論になっている気がします。

脳の萎縮

一昨日放映のNHK番組「プロフェショナル」で、児童虐待の結果、子どもの脳を委縮させる影響があるという研究データがあることを知りました。この研究を行ったのは、熊本市出身の小児神経医です。学校は異なりますが、私と同学年世代の方でした。発達期の子どもの脳に影響がある不適切な養育には、当然その子どもの親たちの暮らしぶり、抱えるストレスが関わっていると思います。もっといえば、さまざまな社会の課題が親の行動にも関わっているかもしれません。不幸のトリクルダウンを感じました。

在留資格の無料相談

毎月第一水曜日の13~16時に、熊本市国際交流会館において熊本県行政書士会会員による在留資格や帰化申請などの無料相談を行っています。今月7日は当職が当番で対応します。相談希望の方は、同会館2階カウンターまでお越しください。

流転の海完結

最近は文芸作品はもちろんましてや長編小説を手に取ることはほとんどありません。そんななかにあって30年来読んできた宮本輝の『野の春 流転の海 第九部』(新潮社、2100円+税、2018年)が先月末に刊行され、ついにシリーズの完結を迎えました。モデルの家庭は、著者自身であり、年齢も父が亡くなった歳と同じく71歳を迎えられたそうですから、一回り上の世代の生活史となりますが、何か懐かしく、たくましく、慎ましい時代の雰囲気を感じます。

みかんの実り

来年1月に開かれるウエイトリフティング競技の全九州高校選抜大会県予選を兼ねた県高校新人大会の審判に携わるため、八代農業高校を訪ねました。毎度のことながら農場を散策するのが楽しみです。さまざまな品種のみかんがたくさん実っていました。

新階級での大会

ウエイトリフティング競技の体重階級が変更になり、今月開かれる大会から新しいカテゴリーで競技が行われます。私が管理している県協会ホームページでも県記録表を準備しました。当然のことながら出場選手は県記録保持者になれる可能性が高くなります。これを励みに挑戦してほしいと思います。

荻上チキ・Sesssion22

2018年11月1日(木)放送のTBSラジオ「荻上チキ・Sesssion22」に、水俣病センター相思社の常務理事の永野三智さんが出演し、1時間にわたって水俣病が特集されました。アーカイブ(TBSラジオCLOUD)において無料で聴くことが可能です。https://www.tbsradio.jp/309120

隣国関係に冷静さを

元徴用工に対する日本企業の個人賠償支払いを命じた隣国の最高裁判決を巡る外交関係が気になりました。確かに国家間の取決めはありますので、日本政府の立場は理解できます。しかし、だからといって相手国の司法をバカにした言い方をすれば、相手国民の反感を買うのは目に見えています。元徴用工に対して個人賠償せずに決着に持ち込んだ当時の関係に鑑みて冷静に見守るというのが正しい対応ではないでしょうか。双方の政府と国民が冷静に対応できる環境作りが大事です。