関輝明行政書士事務所」カテゴリーアーカイブ

古地図で知る熊本

細川藩時代や明治期の熊本の古地図の展示が「くまもと文学・歴史館」であってたので寄ってみました。かつて川だった場所が現代では市街地になっていた地図からは、震災の記憶と結びつくものを感じました。西南戦争後に熊本城周辺の家屋焼失被害状況を記録した地図もありました。焼失の原因は、薩軍が家屋に潜むのを防ぐために官軍が火をつけたことによるものという説明があり、驚きました。軍隊は住民を護るためにあるのではなく、軍自身を護るためにあるのが、国内戦でも明治期からあったわけで、それでいて熊本が軍都として栄えていった不思議さも感じました。

人権後進国の汚名をそそげ

11月7日の朝日新聞によると、国際人権機関から批判を浴びている日本の入管施設での外国人の長期収容の短縮を図るため、出入国管理法改正案の提出に動いているとのことです。さまざまな規定見直しが進んでいるようですが、根本はあまりにも難民認定が厳格であることに問題があります。なぜ帰国することができないのか、その実情を受け止めることなくいたずらに送還することは、人権弾圧そのものです。

コロナ禍の葬儀

コロナ禍の葬儀に参列しました。正確には赴いただけでした。故人の足跡を知る機会もなく、残念でしたが、昨今の葬儀運営はこうしたものなのかもしれません。葬儀場でも感染防止にばかりにとらわれるのではなく、もっと工夫をしないと遺族にも気の毒だと思いました。

慌ただしい一年

きょうは亡父の誕生日です。1年前は迎えることができましたが、その10日後に亡くなりましたので、やがて一周忌となります。昨年末はそれに伴う慌ただしさの渦中から今年1月後半以降のコロナ禍でずっと落ち着かない1年でした。

米国の不思議

米国の大統領選挙の州ごとの勝敗色分けを見てみると、驚くほど地域や都市規模の違いを鮮明にしています。東部や西部の海岸に面する州は民主党が強く、中部や南部といった内陸の農村を抱える地域は共和党が優勢です。支持者の宗教勢力にも違いが見られます。一口に聖書を絶対視する人々は、おおざっぱに言えば科学的に無知な人々です。聖書の記述の中には、時代考証的にさまざまな矛盾が含まれています。実際米国にある聖書を信奉する人々が設立した博物館では展示の中に進化の考え方ではありえない生物も登場させています。文化の多様性を尊重することも政治では重要ですが、その社会で生まれた子どもがどのような価値観を身に着けていくか、それを親が強いるとなれば、個人の権利の侵害となります。中国国内における同化政策のように強権的に行うと、この問題が発生します。しかし、米国では個人の権利を尊重するように見えてある社会の内部での同化が頑なに継続されているのだとすれば、それは個人の選択を潰すことになり、果たして人権擁護の観点からどうなのかと思ってしまいます。宗教を必要としない気楽さについては日本は比較的ある方なのかもしれません。

 

Goodbye God

高橋和夫著『国際理解のために』を読んでからリチャード・ドーキンス著の『さらば、神よ 科学こそが道を作る』を読むと、後者の主張の歴史的・文化的背景が前者によって解説を受けているために、理解しやすい効果を生んでいます。読んでいてこれが読者に受け入れられるかどうかという問題があります。それはある教徒の家庭に生まれた子はどうしてもその宗教の影響を受けて育つので、科学的真実を受け入れることへの反感が起こりえると思います。こうした部分は本来は公教育でなされるべきですが、世界の経済的な先進国においてもかなり難しいとも思いました。かなり宗教について寛容な社会からの発信が重要だと思います。

りんどうの活動を知って

ハンセン病問題に関する相談・支援等についての人権研修を受ける機会に恵まれました。ハンセン病問題に関する差別の歴史や国賠訴訟については、それなりに理解していましたが、県内に回復患者やその家族の相談・支援を行うセンター「りんどう」があることは、初めて知りました。本県では、社会福祉会が熊本県の委託を受けてその事業を行っているそうです。そうした事業を行う公的センターは他に大阪府にしかなく、熊本のセンターへ寄せられる相談も県内外からあるということでした。回復患者が暮らす施設の歴史をたどると、現在の入管施設において外国人を不当に長期間収容したり、職員によって過剰な制圧行為が行われていることを思い出しました。人権侵害はいつの時代にどこでも発生しています。

宗教についての理解メモ

『国際理解のために』から一神教の系譜や気を付けるべき戒律などをメモとしてまとめてみました。
唯一神=God=アッラー モーゼなどの預言者は同じ 聖地エルサレムは共通
●紀元前10世紀~ユダヤ教(旧約聖書)・・・代表的な預言者:モーゼ
旧約聖書という呼び方はキリスト教徒によるもの。
安息日(「シャバト」と呼ぶ。金曜日の日没から土曜日の日没まで):労働をしてはいけない。
食べて良いものはコシェルと呼ぶが、血を抜いていない肉や豚肉、ウロコのついていない海産物(例:エビ、カニ)は食べてはならない。乳製品と肉を一緒に食べてはならない。
◇紀元前6世紀のバビロンでゾロアスター教徒とユダヤ教徒との出会いがある。バビロン捕囚~キュロス大王のユダヤ教徒解放。
◇現在のインドで最も富裕な家族はパールシー(グジャラードの言葉でペルシア人を意味する)のタタ家。パールシーとは10世紀中頃にペルシアを脱出したゾロアスター教徒。
●約2000年前~キリスト教(新約聖書)・・・自ら神の子と名乗る預言者:イエス
ユダヤ教徒やイスラム教徒(アラビア語ではムスリム)はイエスを神の子とは認めていない。あくまでも人間。したがって、ユダヤ教徒やイスラム教徒はクリスマスを祝わない。
休日は日曜日。
●約1400年前~イスラム教(コーラン)・・・最後にして最大の預言者:ムハンマド
モーゼはアラビア語ではムーサ。イエスはアラビア語ではイーサ。
休日は金曜日。
豚肉やアルコールなど口にしてはならない食べ物・行為をハラームと呼び、逆に許されているものをハラールと呼ぶ。

新人大会

久しぶりに審判に携わりました。出場選手が減って寂しい大会でしたが、新記録も出た点は報われました。
令和2年度熊本県高等学校ウエイトリフティング競技新人大会兼全九州高等学校ウエイトリフティング競技選抜大会熊本県予選競技記録(令和2年11月1日(日)10:00~10:50、熊本県立八代農業高等学校)
男子2名、女子1名が標準記録を突破しました。
https://attempt.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/11/20201101r.pdf
熊本県最高記録表を更新しました。2020/11/1現在
https://attempt.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/11/kwarecord20201101.pdf

残り10ゲーム

今季のJ3も残り10ゲームとなりました。1位の秋田は依然無敗を続けていて2位との勝ち点がずいぶん開いてしまいました。したがって、J2昇格枠は2位の1枠を争う形となっています。ロアッソ熊本は24節を終えてなんとか2位に食い込んでいます。残り全勝で復帰を果たしてほしいものです。

オンライン学会を視聴しました

第40回日本川崎病学会・学術集会をオンラインで視聴する機会を得ました。きょうと明日の2日間開かれます。ここにもコロナの影響があるわけですが、初のオンラインでの開催でした。ですが、スムーズな運営がなされていました。座長・討論者・演者ともに所在地から遠隔参加できますし、受講者も当然に国内外から容易に参加可能です。質問も文字で正確に伝わりますし、投票集計機能を使って会議中にアンケート結果を発表共有することもできます。会議室を移動したり、セッティングする時間的ロスもなくなります。確かに交流行事は難しいですが、その後もネット上での意見交換は可能です。いろいろと、勉強になりました。

国際理解ができているか

引き続き『国際理解のために』からの話題です。日本国内でもさまざまな外国人との出会いがあります。食習慣の違いからイスラム教徒のことを知る機会は増えてきました。なんといっても世界で最も教徒が多い宗教です。といっても中東のイメージが強いですが、意外とそれ以外の地域、たとえばパキスタンやインドネシアなどで多いのです。これからますますその知識が必要になると思います。ユダヤ教徒にいたっては、まだ日本国内ではなじみが薄いと思います。厳格に守る人の土曜の休息日についての考え方はよく理解しておくことが必要です。エレベーターや議会投票のボタンを押すことも「労働」と見なされることまではさすがに知りませんでした。

市議会動画は歓迎

昨日から市議会の9月定例会の一般質問の動画が配信されています。コロナ対策で傍聴自粛が求められているなかで、議員と行政職員の資質を監視する上で有用な取り組みだと思います。ただ、会議場内で音響機器を使っているのですからマイク音源から音も入力できた方がよりクリアになると思いました。ビデオカメラのマイクで直接音を収録しているので、撮影者がカメラの向きを動かすたびに接触音が雑音として入るのが残念でした。市議会の情報公開とは別に同市の小学校で児童の個人情報が入ったUSBメモリを教員が紛失したことが発表されました。この種の不祥事があるたびに個人情報の流出の恐れに対する再発防止ばかりが言われますが、教員の私物のPCと市のPCとを行き来させることでUSBメモリを介した市のネットワークのウイルス感染の方がもっと危険です。学校内のPCにはUSBメモリを接続できないようにハード面の仕様を変えるなど、抜本的な対策を行わないと、危なっかしくてたまりません。

円筒印章とイシュタル門

髙橋和夫著の『改訂版 国際理解のために』を読み進めています。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、実は兄弟宗教であり、聖地はいずれも中東です。そしてこの三つの宗教に影響を与えたのが、ゾロアスター教で、それはアケメネス朝ペルシア帝国の支配下で広がりました。この帝国の統治方法は現代の視点からみても非常に注目すべき点があります。それは、信仰の自由を保護した点です。そのことにより被征服民の反抗が生まれず、経済が発展し、帝国が長続きすることとなりました。この時代を象徴する遺物として「キュロス大王の円筒印章」があります。信仰の自由を保障する内容の勅令が刻まれていて、現在のイラン人が世界最古の人権宣言として誇るものですが、実物は大英博物館にあるのを見たことがあります。実に見ごたえがあります。さらに帝国の遺物としては現代のイラクに建設されていた「イシュタル門」が著名ですが、これも実物はドイツ・ベルリンのペルガモン博物館にあります。同館を訪れてそれを眺めたことがありますが、壮麗なレンガに圧倒されます。いずれも2千数百年前の文化の中心はオリエントにあったのですが、その栄華を物語る痕跡はヨーロッパの博物館に収まっているわけです。

世界の宗教を知る

放送大学のラジオ講座でも聴講できる高橋和夫著『改訂版 国際理解のために』を読み始めています。テキストを実際に手に取ってみると、著者のなみなみならぬ動機を「まえがき」で知ることとなります。「日本が滅びるのではないかとの危機感が本書執筆の動機である。日本人は、あまりにも世界を知らない。これでは世界の中で生きて行けない。心配である。」とあります。自分が信仰する宗教についてだけでなく、世界の主要な宗教について知らないと、日本に限らず命取りになることがあります。本書では、一例として2001年の米国での同時多発テロ後のテロとの戦いを新しい「十字軍」と、当時の米大統領が言及してしまった無知ぶりを挙げています。中東においては、十字軍とは途方もなく否定的な言葉とされています。ヨーロッパのキリスト教徒からなる十字軍がエルサレムを征服した際に、イスラム教徒、ユダヤ教徒、現地のキリスト教徒を虐殺した歴史があります。とりわけ指導者に歴史的教養が欠けると、国民は多大な犠牲を支払う危険がもたらされることを示しています。

議論が必要な問題は何か

憲法に自衛隊の存在を書き込めば違憲論は鎮静化するから9条を変えようという議論がありますが、これは間違った前提から出発して間違った議論であることが、『戦争と法』で明快に説明されています。新型コロナ感染防止に効果が薄い布マスクを配っておけば、不安はパッと消えると考えて巨費を投じた対応ぐらいに程度の低い議論です。p.211では少しながくなりますが、以下のように書かれています。「憲法9条は、個別的自衛権の行使を否定していないからです。歴代の政府が「有権解釈」としてそう理解してきたというだけでなく、9条は、「国際紛争を解決する手段」としての戦争、つまり、勝ち負けで正しい方を決める「決闘」としての戦争で国同士の紛争に決着をつけることを禁止しているにすぎないからです。この目的を実現するために、「決闘」として戦争を遂行する能力である「戦力」も否定しています。しかし、自国が攻撃を受けた場合に武力でそれを撃退することも否定する非常識な規定ではありません。こうした発想の原点である不戦条約にまで9条の背後にある思想の起源を遡り、制定の経緯も勘案して、適確に条文を理解すれば、それで足りる話です。」。自衛隊の組織や活動の中身を問わずに丸ごと合憲か違憲かという議論は、思慮に欠けるものです。国際法原理を理解していなければ、9条が意味することを正しく理解することはできず、間違った議論に時間を浪費することとなりかねません。
一方、国際社会における「法の支配」が弱体化している問題や国連のような国際機関の判断に委ねるだけでは解決にならない現実もあります。サイバー攻撃や無人兵器、超速ミサイルの登場で、最初の一撃で壊滅に追い込み、撃退が困難な時代を迎えています。それらを考え合わせるも、改憲レガシー作りではなく、もっと議論すべき問題がほかにあるように思います。