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ブルシット・ジョブの国民的遂行能力

くまモンの公式ツイッターに「先日、熊本で行われた「東京2020オリンピック聖火リレー」のセレブレーションに参加させてもろたモン!熊本で聖火をつながれた168人のみなさん、おつくまさまでしたモン。この灯が熊本の復興の光へとつながりますように・・・だモン☆」とあった通り、かかわった当事者がオリンピック開催を本音では祝賀するのではなく、災禍からの復興への願いの儀式に主眼を置いているのは、たいへん不思議な社会現象だと思えます。こうした国民的スレ違い行事を大真面目に実施できる能力があるからこそ、普段からブルシット・ジョブが特にお役所は得意なんだなと、妙に感心しました。

聖火ではなく松明リレー

5月5-6日の2日間、熊本県内でも「聖火リレー」と称する「松明(たいまつ)リレー」の光景が見られました。私が居住する市でも行われましたが、オリンピックそのものの開催が危ぶまれている中、わざわざ見物こともないと考えて過ごしていました。報道ぶりを見てもランナーや観客の反応はオリンピック開催気運を高めるというよりは、地震や豪雨災害からの復興を願ったり、コロナ禍で沈む地域を元気づける側面が強い印象を受けました。聖火に名を借りた松明イベントはオリンピック関連行事というよりも神事めいたものがありました。これほどまでに目的とかけ離れたイベントを表向き大真面目に運営する自治体やそれを報道するメディアの本質隠しが滑稽なほどに寂しい思いをしました。

総合知・共同プロジェクト・当事者意識

最近国会に提出される法案において条文間違いがたびたび発生しているようです。この問題について官僚出身で現在は政令指定都市の市長を務める人物が自身がかかわった条文間違いを引き合いに法案作成過程の実態と予防策について本人のブログで書いていました。このように当事者経験のある人の提言は重要だと思います。ミスが起こりえる環境については当事者しか知りませんし、立場上なかなか外へ出にくい情報だと思います。それで、予防策については、国会提出前にホームページ等で一般の人に見てもらうことを提言しています。一般の人といってもその法案の分野に明るい学者や研究している学生が含まれるかもしれません。私らのようなもの好きな実務家がひまつぶしに目にするかもしれません。実際、私が所属する団体の規則改正案でも間違ったままの状態で会議に上がってくることがありますから、できるだけ総合知や共同プロジェクトの形をとった方が完成度が高いものに仕上がると思います。それと、そうした法案にかかわる人の当事者意識の醸成が必要です。いわれて作業するものにはどうしてもほころびが出ます。たとえ決まりごとが成立しても思ったような政策効果が出ないことにもなります。

ブルシット・ジョブの主要5類型を知る

『ブルシット・ジョブ』を読み出したところですが、これはこれまでの職業人生を振り返りたい人にとっても、これから職業人生を迎えようという人にとっても有益な本だと思います。本書は、世界各国のブルシット・ジョブ経験者の証言データを基にした共同プロジェクト的な構成となっていて、きわめて説得力があります。私自身も35年余りの職業体験でブルシット・ジョブは身近ですので、すんなりと頭に入ってきます。ところで、そのブルシット・ジョブの主要5類型として以下が示されています。「取り巻き(フランキー)」「脅し屋(グーン)」「尻ぬぐい(ダクト・テーパー)」「書類穴埋め人(ボックス・ティッカー)」「不要な上司・仕事割当係(タスクマスター)」がそうです。自分自身の仕事の中にそれらが含まれてもいましたし、周囲にもそのような役回りの人がずいぶんいた職場環境を体験してきました。1980年代はイリイチが指摘する「支払われない労働(シャドウワーク)」が話題になりましたが、当時はどうでもいい仕事の存在に目を向けてはいませんでした。この点はまた考えたいとは思います。1930年に経済学者のケインズは、20世紀末までに英米のようなテクノロジーが発達した国では週15時間労働制が実現されると予言しました。現在のところそれは当たっていないのですが、仕事の中身を問うと、十分実現可能なのではないかという気がします。

民主主義の後退サインを見落とさない

エリカ・フランツ著の『権威主義』は、民主主義の後退サインを知るうえでたいへん役に立つテキストでした。第二次世界大戦後から今日にいたるまでに登場した世界の権威主義政体を分析してその登場形態から生き残り戦略、崩壊形態について解き明かしています。権威主義体制の政体としては、中国のような支配政党独裁、北朝鮮のような個人独裁、ミャンマーがさらされている軍事独裁などがあります。その独裁体制の継続期間の平均は前述の順となっています。体制の維持には抑圧と抱き込みの両面があります。抑圧一辺倒では体制を転覆させたい人々が多くなるのは当然になります。政党幹部・党員やリーダー親族への恩恵を与えることが抱き込みになりますが、軍事独裁の場合は抱き込み手段が限られ内部に派閥ができやすく、クーデターでさらに体制が変わることが多いようです。天然資源に恵まれた産油国では国民への経済的恩恵が高いため、王族独裁体制が安定している例もあります。権威主義体制ではとても公正とはいえない選挙制度や議会制度を採り入れ民主主義の擬態を見せることが好まれます。まやかしなのですが公正な選挙への参加の権利を奪っている点でそれは人権を蔑ろにしていて支配者と被治者という不平等状態にあると考えるべきです。世界の人口の多くが実はこの権威主義体制下に置かれています。そして、民主主義体制はいつでも後退する危うさもあります。それは抑圧ではないか、それは抱き込みではないかと、一つひとつの事象を丹念に判断する必要があります。

長平の戦い

数は力であるのは確かですが、中国古代史上最大の戦いとして知られる、長平の戦いを振り返ると必ずしもそうではありません。紀元前3世紀の戦国時代、全国制覇を競った大国・秦と趙との戦いでは、数で劣った秦軍側による地形を生かした知略により、補給路を断たれた趙軍側が40万人の戦死者(その大半が餓死者)を出したとされています。現代のミャンマー国軍の勢力がやはり40万人といいますが、彼らの補給路は軍幹部を据えている多くの国有企業からの利益です。多くの公務員が職場放棄を行い行政が停滞していますが、それだけでは国軍の横暴を止めることはできません。軍へ資金を送っている企業との取引を止める国際的な制裁が必要ですし、それを抜け駆けしようとする者への監視も求められます。

一時金の交付に要する期間について

申請期限が5月末までの「熊本県事業継続・再開支援一時金」の申請から交付に要する期間についてですが、先に投稿の通り当事務所が個人事業主として3月21日に県ホームページから申請したケースでは、1カ月後の4月22日に交付決定通知が出て翌23日に入金されていました。同じく3月21日に県ホームページから申請していた、当社(法人)については、4月7日に添付書類についての照会があった後、その翌日に回答を行い、4月28日に交付決定通知が出て祝日明けとなる30日に入金されました。というわけで、処理に30~40日かかるようです。マイページ確認ができないので、申請者は参考情報としてください。

権威主義から見えるもの

今読んでいる『権威主義』はたいへん読みやすい政治学のテキストだと思いました。特に権威主義体制にある最高権力者とエリート層との関係は体制の維持・崩壊の両面で影響します。忠節を尽くすエリート層か、競争相手の可能性があるために排除すべきエリート層なのか、権力者というやつの心持は常に不安をかかえており、つくづく不幸せな役回りだと思います。

まだ再建途上

昨日、地元市の仮庁舎へ立ち寄った帰りに新庁舎建設工事現場の脇を通りました。くい打ち機が備えられていました。今日も大津町の江藤家住宅(ここも最近主屋が解体組直しで再建が完了)の前を通って阿蘇へ向かいました。初めて大津と阿蘇とを結ぶ北回り復旧道路を走行しました。阿蘇神社では拝殿がこれまた再建中でまだ白い木材や光る銅板屋根を見ることができました。

考える力を養いたい

他国の人権問題も大切ですが、自国内の外国人をはじめとする人権問題についても関心を払いたいと思います。国際法や条約などの順守も大切ですが、歴史的に戦後処理が適切に行われてきたかを振り返ることも重要です。一面だけを取り上げて主張しても相手に耳を傾けてくれる信頼関係という前提がないと何も解決へは進みません。最近そう思うことが多くてメディアに登場する識者の層が薄いと感じます。

レベル5厳戒警報の影響

新型コロナウイルス感染症対策に係る熊本県リスクレベルが最高基準である「レベル5厳戒警報」に引きあげられたことに伴い、地元市の公共施設が本日から5月末まで休館となりました。その影響で地区内の各種団体の総会行事が昨年に引き続いて開催できずに、書面決議の形をとらなくてはならなくなりました。こんな調子で事業運営が進むとなると、共助の活動も停滞してしまう感じです。

五輪にふさわしくない大会は無益

本来であれば、本日は全九州高校総体の県予選だったのですが、開催中止となりました。3か月後の東京五輪の開催を主催者はまだあきらめていないようですが、果たして開催を強行して五輪にふさわしい競技成績が生まれる大会になると考えているのでしょうか。そこで選手が得た成績が誇れるものなのか疑問に思えます。対戦型競技では難しいですが、記録や採点を競う種目に限っては選手の所属国で実施した結果を元に競う通信制の競技会もありだと思います。審判員の国構成をどうするか、リモートでのジャッジが認められるか課題はありますが、最高レベルの選手派遣が期待できない大会よりは競技成績の価値は上がると考えます。

一時金交付までに1カ月は所要か

「熊本県事業継続・再開支援一時金」の申請期間が当初の4月末から5月末まで延長されているところですが、申請者が気になるのはいつ交付されるのかだと思います。当事務所が個人事業主として3月21日に県ホームページから申請したケースでは、1カ月後の4月22日に交付通知決定が出て翌23日に入金されていました。この間、何も照会もなく状況確認もできないので、もどかしい思いでした。なお、当社の法人としての申請も同じく3月21日に県ホームページから申請していますが、こちらは一度4月7日に添付書類についての照会があり、その翌日に解決したところですが、まだ交付決定通知は着信していません。ほどなく届くのではと期待しています。

時代考証力の判断材料になる研究

尾脇秀和著『氏名の誕生』(ちくま新書、940円+税、2021年)は、日本国民の氏名の形が実は150年足らずの歴史しかない固有の伝統でもないものだということを明かしている学術研究の成果を示してくれます。江戸時代における武家社会と朝廷社会の人名の成り立ちの違いが明治の新政府の時代になってぶつかり合い、国民管理の都合上、現在の形に決めた過程が丁寧に実証されています。江戸時代の一般の人たちにとっては、苗字がなくても何ら差しさわりがなかったのですが、極端に言えば兵籍簿を備えるにあたってなんかあった方が管理上便利だったということに過ぎません。
江戸時代は一生の間に幼名・成人名・当主名・隠居名のように名前を変えることがむしろ自然でした。今のように親に付けられた名前に縛られる必要はありません。位が高い武士は官名由来のかっこいい名前を通称として使用していて、それがために本来の職名、たとえばどこそこの地域の長官という意味とは関係ない名前で普段は呼ばれていて、実名は手紙で使うなどして周囲の人から呼ばれる名前としては使われていません。位の低い武士や一般の人も官名由来の字を名前に取り入れていますが、勝手に使ってはならない表記もあるので、そうした決まり事を知っていないと時代小説・ドラマでありえない人物名が登場するハメになります。たとえば「必殺仕事人」の「中村主水」は時代考証的にはアウトになるようです。
氏名で国民管理を行う必要はあると思いますが、どう名乗るかという点については本人に決めさせることをもっと緩やかにしてもいいのではと思わせる本でした。それでいくと、家族で苗字が異なっていても関係そのものには変わりはありませんし、さらに言えば苗字は不要という選択があってもいいという議論さえ考えられます。

久々に集団健診を受けてみて

おかげさまで、自分の医療費は何年もかかっていません。しかし、家族から言われやむなく先日、久々に集団検診を受けてみました。前回の健康診断受診は一般医療機関で4年ぐらい前のことで、集団検診はそれよりも前ですからかれこれ9年ぶりぐらいになります。本来であれば健康づくり推進の立場上、率先して人にも勧める立場なのですが、面倒くさがりですし、何よりも検査が嫌いなのでできるだけ回避してきました。気に入らないのでつい検査での対応の不備がいろいろと気になります。たとえば、胃がん検診では炭酸ガスを発生させる粉を飲むときに、係員からマスクを顎に下ろして飲むように指示されました。もしも顎にウイルスが付着していた場合は、マスクの内側に付いてしまうことになるので、指示には従わず片耳だけゴムをかけて外して飲みました。結果に問題なければしばらくご無沙汰したいと思います。

対面を避けるしかない

県知事が本日午前の記者会見で、新型コロナ感染についての県独自のリスクレベルについて「今週中に最上位のレベル5(厳戒警報)とする可能性がある」と述べていました。さらには、「県内の新規感染者は直近1週間で前週の5倍以上に急増し、県内に第4波が到達した」とも言っていました。不要不急の対面を控えて生活するしかありません。

不都合な事実にほかならない

18日にミャンマーで日本人フリージャーナリストが、虚偽のニュースを広めた疑いで治安当局に逮捕されました。「国軍」と称する暴力集団が「国民」の生命を危険にさらしている事実のどこが虚偽なのか、まったく理解できません。不都合な事実という認識がある犯罪者たちにとっては、虚偽のニュースだと言い張りたいのでしょうが、その愚かさは全世界が知っています。

いつの間にか開業10周年

農地の現地確認に携わっていた先週の4月15日は、行政書士登録10周年にあたりました。今年そのことは意識していたのですが、当日はすっかり忘れていてけさ改めて実感しました。昨日は参加人数を限定して地元の認可地縁団体の総会が開かれ、議長として議事を進めさせてもらいました。日頃地元のさまざまな案件のアドバイスを行う機会があったのですが、本年度から団体の行政手続アドバイザーとして正式に顧問的立場でかかわることとなりました。所属する行政書士会の会員数が増えていますが、こうした足元の活動にかかわったみたらと思います。地域が抱える困りごとに対してうまく行政を動かしながら解決していくことは、案外楽しいものです。