歴史学の進展

岡本隆司氏の『東アジアの論理』を読了した機会に同一著者による『世界史序説』(ちくま新書)を2年ぶりに再び読み始めています。私たち世代が中等教育で学んだ世界史は西欧中心の社会発展史に過ぎないということがよく分かります。同書ではオリエントの世界が今日の西欧にもたらした影響、つながりを示しています。世界宗教の成り立ちも復習でき、意外と新しいものに人は影響されているのだなと感じることができます。日頃何を見てものを考えたり、言ったりしてしまっているのか、顧みざるをえません。こうしたスケールの大きい史実を前にすべきだと思いました。