御用専門家と誤用専門家

先日、放送大学の行政学概説の「行政の専門性」のコマを聴講していたら、行政の政策立案過程のやり口の巧妙さが伝わり、勉強になりました。常日頃感じてはいることですが、行政が実行したいと考える政策の正当性を裏付けるためにさまざまな審議会・審査会・第三者委員会等が実施されます。その際に、まず結論に近い意見を持っているか、とにかく何でも賛成に乗ってくれる人がどこかから探し出されてきて据えられます。御用学者とか御用委員といわれる方々です。たまに事前のリサーチ不足で求める結論から外れた人がメンバーに入ってくることがあります。これが誤用学者とか誤用委員となります。この誤用メンバーが入ってきたときは、ガス抜きを行い、議論を終局させ、求める結論で答申をまとめます。この誤用メンバーが強硬で結論が求める方向と異なる場合は、うやむやにして休止や解散に追い込むこともあります。専門家にも御用系と誤用系がいるわけですが、大切なのはその専門家が本当に権力に阿らない専門家かどうかということです。行政のさまざまな委員に加わる機会がある人は、このことをよくよく考える必要がありますし、国民もその視点で監視する必要があります。