昼夜の長さと日の進行の向き

このところ蔵書を読み返したら自然とロシア文学に手が伸びています。今読んでいるのは、レオーノフの作品。舞台となるモスクワを訪れたことがあるのは、30年前になります。夏は明るい時間が長く、冬は暗い時間が長いのが北の国の特徴です。実際にそれを体験してみると、そうした極端な昼夜の長さの違いは、人間の思考や行動に当然影響を与えるだろうという思いを強くします。よく言えばメリハリのある生活ですが、恐らく長く暗い時間は思索を深くさせるに違いないと思えます。だからこそ登場人物の長台詞も作品自体の長さも生まれてくる気がします。自分には普段ない積み重ねに魅力を覚えます。ロシアと違って南半球になると、当然なながら日は北の空を右から左へ進みます。実際に南半球の土地でこれを目にすると、感覚が狂い落ち着きません。あまりそうした地域の作家になじめないのと関係あるのかどうかいつも思います。