王権病

昨日死刑執行となった7人の中には年齢的に近い人もいましたから、その罪の重さを差し引いてもやはりその死は残念に思います。あのカルト集団を率いていた人物は、ここ熊本県の出身者であり、その経歴や少年時代を知る人の声を知れば、実は愚かで小心な人物であったことがわかります。ですから、地元では事件を起こす前から拒否され排除に成功したのだと思います。反面、熊本県から離れた活動拠点ではそうした経歴に注目が集まらず、いわゆる高学歴エリートがその集団内の競争を勝ち抜いて幹部となり、極刑を受ける末路を辿る不幸をもたらしました。結局、あの中心人物は集団が大きくなるにつれて自分は王になる、なれると考えたし、部下たちも付いていけばあの集団が裏から表に出て王の家臣となれると考えたのではないかと思います。冒頭、世代的に近い人たちと書きましたが、実は同時代を生きていても、彼らは戦国時代さながらに王権を獲ることを夢見て生きてきたのではないかと思います。その手段としてテロや戦争の準備まで行っていたと考えると、あまり不思議さを感じません。むしろ歴史上の英雄とされる人物はだいたいが戦争やテロを行ってきました。王権病にとりつかれることは今日のオモテの世界でも十分ありえると考えると、あまり遠い世界の人たちと見なすことはなおさらできないのでは思います。