所有者不明土地問題

昨夜のBS番組で所有者不明土地問題について取り上げていましたので、ついつい見てしまいました。現在、九州の面積に匹敵する土地が所有者不明土地となっていて管理や利活用の障害となっています。土地の登記を見ても所有者が不明であるとか、相続がなされていないため共有者の一部が不明という事例が多くなっています。もともと資産価値が低い土地はもちろんですが、そうした土地は売買や賃貸の対象にならないので、余計荒れ果てて価値が下がることとなっています。評価が低い土地であれば自治体が行う固定資産税の徴収の動機も手間を考えれば低くなるのが自然です。そのために所有者を特定して登記情報と権利を合致させることがないまま放置されています。相続を義務化することもあまり効果があるとは考えられません。所有権を弱めて短期間で実質的管理者に所有権を認めてあげるような、土地は公共財という転換が解決に効果的だと思います。