専門的知性と市民的知性の往復

石井洋二郎・藤垣裕子著『大人になるためのリベラルアーツ 思考演習12題』(東京大学出版会、2900円+税、2016年)のP.280に「専門的知性と市民的知性の往復」が必要な理由と内容として、以下のように記されています。「専門知は、現時点でなにが確実に言え、なにが確実に言えないのか、その限界を正確につたえられるものでなくてはならない。同時に、現場にいる人の不安の中で、問題をさらに聴き直し、別の専門家と共同できるものである必要がある。このとき、高い共感性をもって市民的知性によりそうことと、距離をとって観察することとのあいだには、さまざまな距離感が設定できる。」。ここでいう専門知とは、学者を指していますが、他の専門職、たとえば政治家であるとか、行政書士であるとか、WEBプランナーであるとかにも言えそうです。信頼できる専門家かどうかの判断をつけるには、上記の回答ができているかどうか、つまり応答責任を果たしているかどうかという視点から、市民はいろいろ聴いてみるべきです。