人間とは何か

遠藤正敬著の『戸籍と無戸籍』は、戸籍制度を通じて「日本人」とは何かを探った好著でした。覚えておきたいのは、日本が批准していない条約として1954年に採択された「無国籍者の地位に関する条約」と1961年に採択された「無国籍の削減に関する条約」があります。これによれば、無国籍者が困窮していれば、その滞在国は自国民と同等に扱うことを義務付けていますし、無国籍者を保護するとともに、無国籍の発生を防止・削減することが国際社会の取り組むべき課題として位置付けられています。
次に「人間」とは何かを知るために、ジャレド・ダイアモンド著、 レベッカ・ステフォフ編著『若い読者のための第三のチンパンジー』(草思社文庫、850円+税、2017年)を読んでみようと思っています。人間とチンパンジーとの差は、ゲノムもありますが、特徴的なのは言葉や自らの生命を維持する食料を生産できる農業技術にあると思います。逆に言えば、何を失うときに人間は人間でなくなるのか考えてみたいものです。