レイシズムと武器が戦争ビジネスの源

昨夜放送のNHK「731部隊の真実」は、当事者たちの証言や書証が豊富で、圧倒的な説得力をもつ良質な番組だったと思います。人を救う思いで医学の道に進んだ学者が、いつのまにか研究資金の獲得に血道を上げ、生体実験をなんとも思わなくなっている悪魔性を恐ろしく感じました。その背景には「匪賊」は殺してもいい存在として医学者のみならず当時の国民が刷り込まされた歴史があります。今日にも残るレイシズムは、相手を殺すことをいとわないからこそ続けられる武器(731の場合は細菌兵器)開発につながり、戦争ビジネスを成立させる気がします。その意味で言えば、武器(技術を含む)輸出に熱心な国の顔ぶれは、互いに威嚇し合っているもの同士ということもあります。