野火

NHKネットクラブのプレゼントで当選し、Eテレで今月放送される「100分de名著 大岡昇平 野火」のテキストが送られてきました。解説者である作家・島田雅彦氏の思い入れが強く伝わる良いテキストでした。島田氏と私は同世代ですが、戦争をナマで体験した祖父母世代である大岡昇平への思いも何か似通っている感じがします。知識人が感じた戦争への見方というのが、文学を通じて激しく伝わる力強さがあります。政治の失敗ということだけでなく、一人ひとりの人間をどう翻弄させていくのかという優れた記録として読み手の心に突き刺さります。たぶん、『野火』を読んだのは20歳前ぐらいだったと思います。読んでおいて損はないと思います。