無知は犯罪である

『拉致と日本人』を読んでいますが、共著者の辛淑玉さんの目線には教えられる点が多くあります。2年前に来熊されたおりの講演会は残念ながら所用と重なり聴講できなかったのですが、もしも聴けていたらもっと早くヘイトスピーチを繰り返す連中の無知さに気付けたと思いました。一例を上げると、現在、特別永住者となっている在日朝鮮人の人たちを北朝鮮籍という思い込んでいるとしたら、それはとんでもなく歴史を知らないということを表しています。日本が敗戦を迎えたときに朝鮮半島出身者は日本国民だったのにもかかわらず、勅令で無国籍の外国人に変えられました。しかも当時は、北朝鮮も韓国もありません。ところが、在日朝鮮人に対して見当はずれのヘイトスピーチを行う少なからずの人たちは、朝鮮出身=北朝鮮国籍と思い込んでいるようです。ちなみに韓国籍は日韓条約が結ばれた後に選び取ることができたので、敗戦から20年ほど経ってからの話です。もっとも北朝鮮には、もともとの国民もいますが、さまざまな事情でそこに住んでいる日本人も少なからずいます。それらの人の存在も念頭に置いた対話の努力が何よりも必要だと思います。