戸籍について考える

今年5月に人文書院から出ている、遠藤正敬著の『戸籍と無戸籍「日本人」の輪郭』は、仕事がら興味が湧く本です。ですが、その値段の高さ(4200円+税)もあって手を出すのはためらっています。ちょうどけさの地元紙の読書欄に書評が載っていました。それによると、戸籍を通じた国家による管理に側面を当てた研究のようです。実際在日外国人については住民票はありますが、戸籍はありません。その住民票に続柄を記載してもらえれば、世帯内の構成はわかります。載せられている国民の立場からすると、戸籍のお世話になるのは、現状相続と家族史探索(家系図含む)の機会しかありません。もしも戸籍制度をなくすのなら、この相続と家族史探索の手がかり情報をどのような形で代替させるのかが議論となります。著者がそのあたりの考察に踏み込んでいれば読んでみたいと思います。