法制史における肥後藩の学知

山室信一著『アジアびとの風姿』を読んでいます。日本の国民国家形成のグランドデザイナーとして法制官僚・井上毅という熊本出身の人がいましたが、欧米法を学ぶ前に肥後藩で刑法典を学んでいます。その肥後藩は江戸時代に260藩あるなかでも律令研究や制度運用が進んでいた藩であったそうです。その律令は中国、つまり当時の清に学んだものですが、おもしろいのは、井上の存在によって中国(清)、日本(肥後)、フランス・ドイツ、日本(新政府)、中国(清)の順で法制の影響がつながっていることです。薩長土肥の縁故世界とは離れた法制発達の世界にはたいへん興味深いものがあります。写真は投稿とはまったく関係なく、えがお健康スタジアムです。