待機高齢者と看取り

昨日、厚生労働省が公表した集計結果によると、昨年末時点での特別養護老人ホームへの入居待ち高齢者の人数が、全国に約52万2千人おられるそうです。それらの人たちがどこで待機しているかといえば、特養以外の施設や病院、在宅ということになります。家族の負担はいかがばかりかと察せられます。ちょうど昨夜は、BSフジ「プライムニュース」において、終末期医療と尊厳死の問題を取り上げており、看取りのあり方を含めていろいろと考えさせられました。いつも配慮しなければならないのは、高齢者自身の希望と家族の負担とのバランスになるかと思います。そのためには、終末期医療の中身について高齢者自身や家族が良く知るべきで、その前提として医療福祉関係者等による丁寧な説明が必要になりそうです。もちろん国民の福祉向上の観点からもこれは避けて通れない政治課題です。