月別アーカイブ: 2020年5月

昨日の新聞紙面から

昨日、地元紙と全国紙でいずれも水俣病をめぐる行政の杜撰さを示す記事が載っていました。地元紙は、『Y氏裁決放置事件』の出版の紹介です。これは旧環境庁が行政不服審査請求の審査庁として処分庁である熊本県の水俣病患者認定棄却処分を取り消す裁決案を準備しながら、県の抵抗を受けて裁決を放置した事件の記録本となっています。行政不服審査制度は、行政の過ちを補正し、国民の権利利益を回復する制度としてあるのですが、行政庁間の都合でさらに国民の権利を蔑ろにした犯罪記録です。当時の県の部長の狂信的な振る舞いは今日実名を晒していいと思います(本書では匿名ですが、時期から誰であるかは明らかです)。それと審査庁が処分庁の弁明を聴聞する機会はあるとしても、裁決を出す出さないで処分庁の意向に沿うなどという点が、審査制度の信頼を破壊することです。本分をまったくわきまえていません。もう一方の全国紙の方は、施行から10年以上過ぎた水俣病被害者救済法(特措法)が定めている住民の健康調査をまだ一度も行っていない行政の怠慢を指摘しています。いまだ調査の手法も確立していないといいます。なぜ行われないかといえば、調査を行えば今までの認定業務の過ちが明らかになる可能性があるのが最大の理由だと思います。つまり、公式確認から64年経った今も無能ぶりを示される恐れがあるからだと思います。

査読レベルも問われている

読書をしていると、名だたる出版社から出た書籍でもちょっとした誤字を近年はよく発見します。活字時代と異なりパソコンによるデータ入力であるため、同音異義語が発生しやすいのかもしれません。写真の本書でも法定受託事務とあるべきところが法廷受託事務となっている箇所がありました。「こむら返り」を指す方言の「からすまがり」を記述に使ったり、行政手続きの流れを示す図表で旧法の取り扱いをそのまま記してあったりしました。全般として優れた研究だとは思いましたが、学位論文がベースとなっている著作だけに査読者のレベルが知れるという思いもしました。

怠慢行政と御用専門家を炙り出す書

引き続き『生き続ける水俣病』を読んでいます。女島地区に限っても家族の中に認定患者もいれば、認定申請を取り下げて医療手帳・健康手帳等を保有する「被害者」の道を選んだ人もいます。さらには、近隣地区では本人の意思や社会的立場から申請自体を行わなかった人もいます。かつて独自に健康調査を実施した医師の言葉を借りれば、水俣病は一つであり、認定患者とか、手帳を持った被害者に分かれるのはありえないことなのですが、申請しても待たされる一方で、やむなく手帳を取得した実態を見ると、住民に認定申請を諦めさせることにしか行政の執心はなかったのではと思わされます。認定審査会に属する委員は、こうした住民の実態を知らない専門家で固められており、本書を読んでみてから自分の不明の恥を知るべきだと思います。

被害者救済に役立つ研究かどうか

まだ読んでいる途中ですが、井上ゆかり著の『生き続ける水俣病』で描かれる女島の漁民の生活史はたいへん興味深い記録です。漁民たちの人間関係や食生活、情報流通などを知ると、近代化していく街の暮らしとはまったく異なる時間の流れ方をしていたのだなと感じます。そのあたりを根拠づける行政がまとめた各種の統計資料も使われています。水俣病にかかわる学術研究で私の評価はただ一つです。それが被害者救済に役立つ事実の記録であるかどうかです。これを読むと、多くの住民が棄て置かれたのは間違いないと思います。

オンライン検定試験を増やしたい

このところオンライン申請やオンラインセミナーが社会に浸透しつつありますが、もっと充実させる必要があるのが、オンライン検定試験です。以前職業訓練の受託運営に携わっていたときには日本商工会議所や弥生会計のネット検定を訓練生に受けてもらってました。検定というのはその実力が最も高いときに受験した方が合格の可能性は高まります。年数回の会場集合型の試験では、当日の気象条件にも左右され、中止や代替日開催設定が難しいですが、ネット検定であれば受験日時の移動の融通は利きます。問題は、時々で変えることも容易です。受験者ごとに変えることも可能ですので、カンニング防止対策にもなります。行政書士試験も法律上は年1回以上実施しなさいということになっていますので、毎月行えば受験者数を分散化できますし、同一日程で時間差別に実施することもできます。会場や情報端末の規模も抑えることができます。それと合否結果が瞬時に出ますので、開業も再チャレンジへの行動も早く行えます。国家試験において導入を進めるべきだと思います。

施設利用再開とはいえ

先週から地元市の公共施設の使用が緩和され始めましたが、使用時には参加者との距離をとることや換気、使用後もアルコール消毒の実施、参加者連絡先名簿の提出と、新しい運用が要請されました。これに従わなければ使用させないということなのでしょうが、なんとも面倒ではあります。経済活動のみならず地域活動の低下は避けられません。

生き続ける差別

県をまたぐ移動自粛が求められていることもあり、県南の水俣市から鹿児島県出水市の移動にあたり、感染者数が少ない鹿児島県の人たちから水俣の人たちが心無い言葉を受けたり、嫌がらせに遭ったことなどがニュースになりました。その間も海の生物たちは県境を行き来しているのですが、人の浅はかさは治らないものです。近く写真の本を読んでみます。

読書の愉しみ

またロシアの文学作品を手に取っています。もちろん翻訳本ですし、読んでいるのは40年以上前に出版されたものですが、気持ちが入りやすいというか、ストーリーがすんなり脳に入ってくる気がします。そうなると、当時の翻訳者の層の厚さが影響しているのかもしれません。

余人をもって代えがたいことはない

ここ数日読んでいたポーランド人作家の小説は、あんまり頭に入ってきませんでした。日本の作家の作品でもそういうことがありますから、地域や文化の違いではないのだろうと思います。さて、このたびの検察ナンバー2の方の不祥事を見るにつけ、能力評価ってつくづく難しいものだと思いました。肩書にだまされるとろくなことはないというのが学べました。

責任は問わなくてはならない

今年3月、一昨年度に市内小学校で発生したいじめ重大事態に関する、市いじめ防止等対策委員会による調査報告がまとまり、答申が出ました。この事件については、周辺情報を知る立場にあり、市教育委員会へ対応を求めてきました。そこで、このたびの答申書の情報開示請求を行い、情報開示が認められ、本日その内容を確認することができました。学識経験者、弁護士、社会福祉士の3名の委員による事実調査と提言は、公正的確な内容と受け止めました。なぜ防げなかったのか、対策に失敗したのかが、冷静に分析されています。広く教育関係者に読んでもらいたい教材となっています。そして当然のことですが、この重大事態をもたらした当時の学校や教育行政関係者の責任もあると思います。この答申では、そうした責任について直接的な記載はありませんが、全体としてはそれが浮き彫りになる構成になっています。私としては、市としてなんらかの処分を下すべきだと考えます。

御用専門家と誤用専門家

先日、放送大学の行政学概説の「行政の専門性」のコマを聴講していたら、行政の政策立案過程のやり口の巧妙さが伝わり、勉強になりました。常日頃感じてはいることですが、行政が実行したいと考える政策の正当性を裏付けるためにさまざまな審議会・審査会・第三者委員会等が実施されます。その際に、まず結論に近い意見を持っているか、とにかく何でも賛成に乗ってくれる人がどこかから探し出されてきて据えられます。御用学者とか御用委員といわれる方々です。たまに事前のリサーチ不足で求める結論から外れた人がメンバーに入ってくることがあります。これが誤用学者とか誤用委員となります。この誤用メンバーが入ってきたときは、ガス抜きを行い、議論を終局させ、求める結論で答申をまとめます。この誤用メンバーが強硬で結論が求める方向と異なる場合は、うやむやにして休止や解散に追い込むこともあります。専門家にも御用系と誤用系がいるわけですが、大切なのはその専門家が本当に権力に阿らない専門家かどうかということです。行政のさまざまな委員に加わる機会がある人は、このことをよくよく考える必要がありますし、国民もその視点で監視する必要があります。

もの足りなさが残る

昨日、熊本市の投票用紙不明事件をめぐる第三者委員会が4回目の会合でもって答申書を市選管へ提出しました。当初の予定より委員会開催数が減り、提出時期も3カ月ほど繰り上げとなり、切り上げた印象がまずあります。答申の中身は報道で知る限り不明の原因究明はできなかったと結論付けられました。その上で、開票所内の職員の出入りチェックの徹底などが提言されていました。おおよその原因の範囲は見当ついたでしょうから、さらに究明する方向性を示してもいいのではと思います。開票所の運営についても投票用紙の数をすべて集計するまでは開票所内の全員の禁足をかけるぐらいの踏み込んだ再発防止策も盛り込まれたのか気になります。後日詳細を確認したいと思います。

やはり労働力商品業は考えもの

新型コロナの影響で派遣社員や外国人技能実習生といった立場の弱い雇われ方をしている労働者が切られていると聞きます。派遣元は労働者を商品として供給しており、取引先である派遣先がゴネたら引き下がってしまう立場にあり、いくら制度で保護を義務付けても守れるものではありません。将来的にこうした働かせ方は止めるべきだと考えます。

熊本市の投票用紙不明問題

かねてから関心のあった県知事選挙区における熊本市中央区の投票用紙不明事件の第三者委員会の議事録資料等をゆっくり目を通しました。まず最初の印象として報道で知る限りでは委員会の議論過程がやはり見えないなということでした。次に状況から考えると投票所ではなく開票所における紛失の可能性が高いと思われました。委員会はすでに4回開かれ、最初の2回分の議事録が公開されています。それによって熊本市の投票所や開票所の運営がどうであったのかが明らかになっています。投票用紙の種別でいえば、期日前と不在者投票は自書式であり、投票所も限られており、開票作業も当日投票とは区切ったエリアで行われています。何よりも投票者の数と投票用紙の数が一致しています。問題は、記号式の当日投票の投票用紙です。当日投票所では回収した入場券の数と交付せずに残った投票用紙の数が記録されます。記録上の数字はもちろんですが、紙現物の数もあっており、投票箱に入れられない投票用紙が100枚以上も発生する可能性は、投票所で従事した者ほぼ全員の関与がなければ、まず起こり得ないと考えられます。開票所では、投票箱からテーブル上に投票用紙を出す作業が行われます(開披分類)。投票箱が空になったかどうかは、開票管理者と開票立会人3人が確認して回ります。中央区に関しては、記号式投票用紙の投票箱は36箱ありますが、その確認の模様はたまたま当日視察に来ていた佐世保市の選挙管理委員会のビデオにも記録されています。テーブルに広げられた投票用紙は、概ね100枚以上を輪ゴムで1束にして自動分類機に回します。ここでは有効票をきっちり1束100枚にして点検係へ回されます。以後の管理は1束100枚となります。端数は、最後に出てきます。効力審査係へ回される疑問票と白票にも端数が出ますが、自動分類係との間には仕切りがあります。総合的に考えると、最初に投票箱をテーブルに出したエリアでの紛失の可能性が高いと思われます。開票してすべての投票用紙は自動分類機を通過します。開票開始後1時間半経った時点で、どうも投票総数と比べて投票用紙が100枚以上少ないと分かります。しかし、この時点で開披分類に従事した職員を含めて110人は会場から出ています。おかしいと気づいてから会場内を捜し回ったそうですが、見当たらなかったそうですし、その時間にいた従事者13人のボディーチェックでも出てこなかったとあります。以上のことから早くてもすべての投票用紙が自動分類機を通過するまでは開票所と外部との出入りは禁止とすべきでした。どうしても途中外出をする際は、ボディーチェックを行う必要がありました。この点は、運営が甘かったというべきです。

有権者をなめるな

写真は、次に読む予定の本です。今は、亡命ロシア人作家のナボコフの作品を読んでいます。ベルリン滞在中の経験をもとに作家自身が20代の終わりにロシア語で執筆した作品です。しかも登場人物はドイツ人。結局この作家は米国へ渡って暮らします。作品背景の100年近く前の欧米の雰囲気を知ると、意外と人の思考は現代と変わらない気がします。
このところ気になっていた熊本市の投票用紙不明事件ですが、委員会の公表資料を読んだら、自書式の期日前や不在者投票ではなくて、記号式の当日投票用紙の数が合わないことを知りました。公表資料を読み込んで自分なりに原因を考えてみたいと思います。
検察庁法改正法案をめぐって芸能人らの発言を批判する人がいるようですが、どのような職業の人であれ有権者には変わりないわけで、発言資格をそこに求めるのは誤った考えだと思います。

県や市独自の事業者向け支援策の情報について

国の持続化給付金以外にも熊本県や市町村独自の事業者向け支援策がありますので、その一部をご案内します。
申請受付期間が間もなく終了や事業予算の上限に達したら終了のものもありますので、ご留意願います。
いずれも掲載日現在の各HP情報ですので、申請に際しては、最新の情報をご確認願います。
本ページ情報のみで申請準備を進めることのないようお願いします。

熊本県休業要請協力金 https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_32777.html
熊本県事業継続支援金 https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_32811.html

「【第3版】新型コロナウイルス感染症に対する中小企業者向け支援策ガイドブック(熊本市版)」
https://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=27768&sub_id=15&flid=204667
熊本市緊急家賃支援金 https://www.city.kumamoto.jp/corona/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=27937&class_set_id=22&class_id=3268

八代市中小企業等事業継続対策特別支援金 http://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji00312335/index.html

玉名市飲食店特別支援事業 https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/55/15949.html
玉名市宿泊施設特別支援事業 https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/55/15975.html

荒尾がんばる事業者応援給付金 https://www.city.arao.lg.jp/q/aview/55/15735.html

宇土市小規模企業者事業継続給付金 https://www.city.uto.lg.jp/q/aview/2/19332.html

宇城市中小企業金融支援(利子補給)  https://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/123/15923.html

天草市事業継続支援給付金 https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/kiji0036987/index.html
天草市緊急雇用維持支援補助金 https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/kiji0036988/index.html
天草市独自の利子補給事業 https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/kiji0036989/index.html

上天草市事業継続支援助成金 https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/706/12678.html
上天草市農林漁業者向け利子補給補助金 https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/706/12519.html

水俣市中小企業支援金、雇用調整支援補助金 https://www.city.minamata.lg.jp/kiji0031830/index.html

人吉市小規模事業者持続化臨時給付金 https://www.city.hitoyoshi.lg.jp/q/aview/1054/12960.html

特別定額給付金の紙申請に際して

昨日地元市から届いた特別定額給付金の紙申請に際して目に留まったことを記録しておきたいと思います。まず申請日の年月日。申請受付期間は5月15日からですので、昨日あるいは本日の日付を書いた場合は申請受付期間前の日になります。申請日ではなく、記入日という項目でも良かったのでは思います。もっとも郵送で市側が申請書を受け付ける頃には、申請受付期間中となりますからあまり気にすることはないのかもしれません。次に本人の署名もしくは記名押印欄ですが、本人が自筆した場合は、押印は不要でも構わないということになります。その旨の注意書きがあってもいいのではと思います。本人確認の添付書類ですが、保険証や年金手帳など写真が入っていないもののコピー1点で構わないようになっています。ただし、マイナンバーカードは良くてもマイナンバー通知カードについては認められない点は注意書きがあっても良さそうですし、在留カードでもいいことや外国人向けの説明は不足しているように思いました。振込先の口座情報のコピーについては、水道料金等の自動引き落とし口座として市に登録している口座であれば、コピーの添付は不要だそうです。持続化給付金でもそうですが、添付書類のコピー例は画像指示があると助かります。金融機関コードの記入欄もありますが、その地域での代表的な金融機関のコード番号の一覧が同封されていると便利とも思いましたが、そもそもその記載は申請者に求めない方が親切な気がします。世帯主のほぼ全員が対象となるわけですので、コピーなどの手間がない手続きとなるような設計が求められます。

この話題とはまったく異なりますが、先の知事選における熊本市の投票用紙不明問題の原因が結局分からずじまいという結論でした。これでは、同様の事故が再発防止策を講じられずまた起こり得るということになります。残念な話です。

給付金サギにご注意

地元市から郵送された特別定額給付金申請書が本日届きました。すでにGW中にオンライン申請を済ませていたのですが、市からの通知ではオンライン申請済み世帯へも申請可能な受給可能者の確認のため、申請書を送るとありました。それと、給付金サギへの注意を呼び掛けるチラシも同封されていました。高齢者単身もしくは夫婦のみの世帯が地方では多いですし、この呼びかけは必要です。

ウイルスの目的は

ウイルスが宿ると、宿り先で増殖するわけですが、宿り先が死滅してしまうと、そのウイルス自体も死滅してしまうわけで、ウイルスの目的は何なのかと考えてしまいます。もちろん、宿り先が他の宿り先へ感染し続ければ、ウイルスが増えていくことにもなります。ウイルスにとっては、宿り先とうまく共生して、つまり無症状のまま増えていくことが最善の策ともなります。この点でも、細胞のウイルスとコンピューターのウイルスではまったく別だと思います。