日別アーカイブ: 2019年6月16日

教訓を忘れない病名は他にあるか

このところ地元紙が、水俣病という病名をメチル水銀中毒症へ変更を求める市民の動きがあることから、そのことの是非を考える記事を出しています。よく水俣を訪問することが多い私にとっても気になる問題です。というのも、水俣病という名称にはメチル水銀中毒症という症状を指す病名の意味合いもありますが、原因企業を行政が擁護して被害拡大を招くばかりか救済にもずっと後ろ向きである被害者圧殺の事件の総称として定着した歴史があります。そのため水銀条約にも水俣が冠せられるようにもなりました。一時期は被害者の方からチッソ水俣病として原因企業の名前を記憶に留めるために改名の動きがあったこともありました。病名を変更しての何か特別のメリットも感じられません。事件が風化することで環境保護に熱心な良いイメージの方をかえって失うのではという気がします。