月別アーカイブ: 2018年11月

外国人は正しい日本語の使い手である

日本語教育の教科書に興味があり、取り寄せて最初の数ページを読んだところです。一読して思うのは、体系的な日本語を学習したら、外国人の方が自然に覚えた日本人よりも正しい日本語を使えるという確信でした。日本人が子ども時代に学習する日本語では、いきなり文法を教えてもらうことはありません。しかし、外国人の大人であれば、論理的な説明が理解できますから、これは正しいとか、これは誤っているとかの判断ができます。かえって大人の日本人は、いいかげんな日本語をふだんしゃべったり書いたりしているんだなという気持ちになりました。

主力選手流出の選択をどう考えるか

来季J3への降格が決まったロアッソ熊本の主力選手にJ1チームからのオファーがあっているとの報道が昨日ありました。全試合に出場し、得点力・アシスト力共に申し分のない活躍をした選手でしたので、格上チームがほしがるのは無理もありません。身体が資本で限られた年数での活躍ができないプロスポーツ選手としては、それに応えるのも当然だと思います。移籍により送り出すチームが潤えばそれも良しと考えます。

農地転用について

当事務所周辺地区は、宅地開発が進み、人口が増えている稀有な地域です。住宅地に近い遊休農地が荒れて有害鳥獣物が棲みつくよりも宅地化することで、地元の税収が増えることは喜ばしいことだと思います。あとは、そうした新しい住民と以前からの住民との良い近隣関係が形成されることを望みます。

鹿児島のJ2昇格おめでとう

J2ライセンスを持たない沼津を下して鹿児島がJ3の2位以内を確定させ、すでに優勝を決めていた琉球と共にJ2昇格が決定しました。この結果、熊本のJ3降格となりましたが、鹿児島には元ロアッソの選手もいます。彼らの努力に対して素直におめでとうという気持ちでいます。やはり他力本願で降格を回避するのはすっきりしませんでした。J1復帰を果たした大分のサポーターを見習うべきかもしれません。

史実を確認することから始まる

11月23日の朝日新聞オピニオン面「耕論」コーナーで、「元徴用工判決を考える」をテーマに3人の識者のインタビュー記事が掲載されていました。中でも当時の動員の実態をよく知る歴史家の意見がもっとも共感できました。確かに相手方が軍事独裁政権であったとしても政府間の約束事は重要でしょうが、人権を蹂躙したことに対する向き合い方は、それを上回る国際正義の問題として考えるのが、名誉ある日本国民としての自負ではないかと思います。それを踏まえると、日本政府の反応は声高過ぎてかえって円満な解決を遠のかせてしまいかねません。

期末準備

株式会社アテンプトの第8期の期末まで残り1週間となりました。例年通り代表者1名で開く株主総会の準備のため、事業報告書草稿を作成しました。株主1名だからこそ決定も迅速で、責任も一手に引き受けなくてはなりません。そのやり易さは感じています。

勤労は権利か義務か

本日は勤労感謝の日の祝日です。祝日だろうが働いている人は働いていますし、もともと働いていない人もいます。だれがだれに対して感謝するのかいつも疑問に思える日です。勤労はどうしても義務という側面がもてはやされますが、それが強制であってはなりません。あくまでも権利です。もっとも収まりがいいのは自分で自分に感謝する日になればいいと思います。

流転の海を読み終えて

作家・宮本輝氏が37年をかけて執筆した『流転の海』の完結編第九部を昨日読み終えました。主人公である71歳の父は、息子が21歳を迎えて亡くなります。私自身も来月に長男が21歳となりますので、作品の父子の関係、距離感には近しい思いを持てました。今は、日本統治下の海外での暮らしや戦場経験もある主人公ほど激動の日常があった時代ではないにしても、一人ひとりの人生史にはさまざまなドラマがあるのを、感じましたし、社会や家族の中でどういう人間関係を築いて生きるべきかを絶えず考えさせられる作品でした。これで、もうこの物語の先はないことの虚無感と満足感とがないまぜになった思いを抱きながら、あっけなく長い読者としての役割も終えました。

クレイジーリッチ

クレイジーリッチというタイトルの映画があって、アジアの超富裕層の華人の生活ぶりが描かれているそうです。今度、世界第二位の販売台数を誇る自動車メーカートップの経営者が逮捕されました。クレイジーリッチという言葉は、まさにこの人物にもふさわしい気がします。お金の使い道に困ったかの暮らしぶりが報道されていて、結局はお金に使われる道をたどったのだとすれば、なんとも哀れです。たとえば中東の難民救済に貢献するとかの考えはもてなかったのでしょうか。考えが至らなかったとすれば、けっして頭は良くなかったということも言えます。

技能習得について

意外に思われるかもしれませんが、官公庁へ提出する許認可手続きに添付する図面作成も、行政書士が行う事実証明業務として認められています。ということで、所属団体の研修でJW-CADのソフト操作を本日学びました。習得すれば、こんなに便利なツールはありません。おかげで年齢が進んでも新しい技能が身につく楽しさがあります。

大分に学べ

昨日のJ2最終節の結果で、大分のJ1復帰が決まりました。おととしはJ3にいたのですから、見事な復活劇だといって差し支えありません。対する熊本は、21位が確定しました。J3の沼津がJ2ライセンスを持たないため、2位になってくれれば、熊本の降格は免れるのですが、本日現在、残り2試合を残して2位鹿児島との勝ち点差は5となりました。次節で鹿児島が勝ち、沼津が負ければ順位の逆転はなく、熊本の降格が決まります。いよいよ崖っぷちです。他力本願を2シーズンも続けなければならないとは、ほとほと疲れます。

認知症フォーラムに参加

地元市が開いている認知症フォーラムに参加しました。今回で9回目になるそうです。開会のあいさつに立った市長によると、いまや5人に1人が認知症になる時代なのだそうです。今年のフォーラムでは総合学習で認知症サポーター養成講座を受講した小学6年生たちと若年性認知症になった配偶者をもつ家族の方からの発表講演がありました。

イノシシ対策

来年の干支は猪ですが、地元で頻繁に猪が現れ問題になっています。市長の話によると、今の猪は柑橘類も食べるそうで、そのため、以前は見かけなかった地域にも出没しているそうです。駆除にあたって猟銃を使用するには民家から200メートル以上離れている必要があるそうで、住宅地においての駆除は難しいということも知りました。猪にとっても住みよい地域になってしまったようです

なんとも浅ましい

NHKのEテレで15日の午前0時から再放送があると聞いていた、写真集「水俣」で知られるユージン・スミスの素顔を追ったドキュメンタリー番組を視聴するつもりで、他の書類作成をしていたのですが、ついその書類作成に没頭して、気づいたら視聴時間を逃していました。それはともかく、今年生誕100年を迎えたユージン・スミスが世界に伝えた公害の原点・水俣での人となりが米国で映画化されます。しかし、地元水俣の市長らはこれを歓迎せず、協力しない姿勢を見せているようです。なんとも浅ましい限りです。伝えるべき姿は今も残っています。

戦後史としての読み方

宮本輝氏の『流転の海』完結を受けて5日の朝日新聞、13日の読売新聞とNHK「ニュースウォッチ9」で本人が取材に応じている記事や放送に接しました。実際に作品を読んでみると、戦後の庶民の暮らしぶりが丹念に描かれています。第9部では中国の文化大革命やベトナム戦争といった当時の国際情勢についても触れられています。主人公の主治医が引退後に水俣へ入って水俣病患者の診察を通じた支援を行っているというくだりもあります。大阪の医師で実際にそうした活動を行った方がモデルとしていたのか、あるいは時代背景を盛り込むための完全な創作なのか、確認していませんが、さりげない数行の記述に作品の深さを感じました。

白タク白バス行為に注意

昨今空港で白ナンバー車で、つまり旅客運送事業の無許可で送迎サービスを行う外国人ドライバーの行為が問題になっていますが、秋の行楽シーズン中は観光バスの確保がままならないのと、費用の安さからレンタカー会社から運転手付きで手配を考えたくなる向きもあるかもしれません。しかし、仮に観光バス事業者ではないレンタカー会社から白ナンバーのバスと共に運転手の派遣・紹介あっせんを受けて運行すると、これは白バス行為となり違法です。その運転手は懲役3年以下または300万円以下の罰金の刑罰を受ける恐れがあります。同様に、宿泊先ホテルの送迎バスが経路をそれて観光地に立ち寄ったりするのも白バス行為となり違法です。自分たちも同じような行為に加担して外国人の行為だけ責める報道のあり方は考えたがいいかもしれません。

実店舗の難しさ

昨夜、前の用件が終わって次の予定まで空き時間があったので、熊本市内の2つの書店を訪ねました。ネットでアタリをつけていた本を探しましたが、地域では有数の書店でも置いていないことが多くあります。なかなか読者層の薄い分野の書籍に売り場スペースを割く余裕はないのかもしれません。その代わり店ごとに学習参考書だとか、地元関連だとか、分野を絞って販売に力を入れている印象を受けました。写真はタコ壺の生産量が日本一の内田皿山焼の風景。

実質的支配者の確認書類の追加について

11月30日より定款認証に際して設立する法人の実質的支配者が反社会的勢力の人物ではないかを確認する書類の提出が必要となりました。詳しくは、「公証人法施行規則の一部を改正する省令についてのお知らせ」を参照ください。 http://www.kumagyou.jp/?p=1759