日別アーカイブ: 2017年12月21日

距離で判断するのは無意味

読了した富樫貞夫著『<水俣病>事件の61年』の中で不知火海の海底に触れた記述がありました。チッソによる水銀を含む工場廃水がなくなった途端に海から水銀がなくなったということはありません。魚に境界はありませんから自由に回遊します。埋め立てたり海中に仕切り網が置かれた時期もありましたが、海底の地形は複雑でかなり沖合にホットスポットがあり、今も水銀がたまっているということは十分考えられます。したがってどこの魚を食べたか、沿岸からどの程度離れて住んでいたかはあまり意味はなく、平均で考えると被害の事実を切り捨ててしまうことが考えられます。原爆や原発事故の被害についても同じようなことが言えると思います。